スイスを代表するマニュファクチュール【ジャガー・ルクルト】の国内8店舗目となるブティックが6月7日にオープンした。この一報を聞きつけ、WATCHNAVI編集部は現地へと赴きメゾンの最新世界に触れてきた。
TEXT／Daisuke Suito（WATCHNAVI） PHOTO／Ittoku Kawasaki
名だたるブランドが揃う時計売り場の一角に堂々オープン
大丸福岡天神店 東館エルガーラ4階にある時計売り場は、雲上ブランドまで取り揃えた全国屈指の名店。もちろんジャガー・ルクルトもかねてより取り扱いがあったが、6月からブティックへと扱いが変わってラインナップがさらに充実した。内装も最新コンセプトになり、メゾンの最新世界を体感しながら時計選びが楽しめる。
ブティックマネージャーの佐藤廣一さん曰く、最大の特徴はやはりブティックならではの商品が展開できることだという。その通り、2023年新作のブティック限定品「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」と、筆者はウオッチズ＆ワンダーズ ジュネーブ以来の再会を果たすことができた。そのすぐ近くには同じくブティック限定品として、メゾンの発明家精神を今に伝える「ポラリス・マリナー・メモボックス」もあり、大いに感動。「レベルソ・ワン」や「ランデヴー」などのコレクションも豊富に揃っており、見飽きることがない。
ジャガー・ルクルトといえば、やはり高度な技術に裏打ちされたコンプリケーションウオッチにも要注目。ブティックを訪れたなら必ずチェックしておきたいところだ。取材時点では「マスター・ウルトラスリム・トゥールビヨン・ムーン」を鑑賞。たとえ買えずとも、スイス時計界のマニュファクチュールの真髄に触れられる時計を見ることだけでも、かけがえのない体験であった。
このように気分が特別に盛り上がるのは、やはりブティックならではのインテリアによるところが大きい。天井面の明かりと対をなすように設置された円形のカウンターディスプレイを中心とし、壁面を直線で構成することでメゾンの重要なデザインコードである「アールデコ」スタイルをモダンに表現。幾何学模様で周囲を飾られたモニターに目を向ければ、1833年にアントワーヌ・ルクルトがアトリエを構えた創業地にして現在も拠点とするジュウ渓谷のマニュファクチュールのノウハウを垣間見ることができる。こうした空間演出がそれぞれのタイムピースと呼応することで、来店者の商品理解を促進するのである。
ジャガー・ルクルトはケース、ダイアル、ムーブメントまで自社一貫製造で作り出す真のスイス高級時計メゾンだ。さらにラグジュアリーなだけでなく、それこそ大丸福岡天神店に今ある複数のブランドにもかつてパーツを供給していた実績がある。今回のブティックの取材を通じてジャガー・ルクルトの歴史を振り返りながら、筆者は改めてこのメゾンの時計界における重要性を思い知ることとなった。
問い合わせ先：ジャガー・ルクルト Tel.0120-79-1833
https://www.jaeger-lecoultre.com/
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