WATCHNAVI編集長が全国各地の正規時計専門店を訪ね歩く不定期連載。最初は、今年の4月にフルリニューアルが完了したoomiya 和歌山本店を訪問。取り扱いブランドやコーナー展開ブランドの意図などを店長にインタビューしてきた。
Text/WATCHNAVI編集部 Photo/Atsuyuki Shimada
創業45周年の大きな節目に念願叶う
oomiya 和歌山本店は、2007年に現住所(和歌山県和歌山市栗栖755-1)へ移転。和歌山ICを降りてすぐのバイパス沿いに店を構え、県外からの来客も多いという。取り扱う時計は世界の有名店と遜色のない質と量を誇る。加えて、イベントの集客力も全国屈指。日本の時計販売における重要拠点と言っても過言ではない。
筆者は関西国際空港から電車に乗り、JR和歌山駅からタクシーでショップへ向かった。聞けば、新しい道路が開通して和歌山インターまでのアクセスが良くなったそうだ。約1年ぶりとなる訪問で店内は様変わりしていた。それぞれのブランドのコーナーが広く、これを見るだけでも訪れる価値がある。
スピリット・オブ・ブライトリングやG-SHOCKコンセプトコーナーEDGEなど、全国でも希少なコーナー展開を受け継ぎながら、新たにシチズン プレミアムドアーズが登場。取材時にはカンパノラのフェアが行われていた。グランドセイコーがサロンになり、それとは別にセイコーコーナーも展開するなど、国産3大ブランドを幅広く網羅。こうした店舗展開について、熱田店長に話を聞いた。
2007年から思い描いていた理想の空間を実現
「コーナー展開は14ブランドあり、それぞれの世界観を体感いただけるよう、十分なスペースを確保しました。一方で独立しすぎないようにもしており、多くのブランドを見比べていただきやすくしています。実はこれまであった壁を外すなど、店舗の設計自体を見直したのです。その甲斐あって、長年お付き合いのあるお客様からは、『開放的になった』『明るくなった』などのお声を頂戴しています。また、中心価格帯が近いメジャーブランドを揃えた点も特徴で、ご用意された予算で検討いただきやすくなっていると思います。社長は、“ここに移転した2007年から思い描いていた理想の空間が実現した”と述べていました。手前味噌ですが、私も本当に良いお店になったと思います」(熱田店長)
オープン以来の大改装というoomiya創業45周年の一大プロジェクトを完遂し、すでに計画は次なるステージへ。
「今後も周年イベントを計画していますので、ぜひご期待ください」(熱田店長)
リニューアルした店舗でさっそくイベント実施
フルリニューアル完了間もなくoomiya 和歌山本店では「タグ・ホイヤー デイ2023」を実施。こちらはすでに当メディアでも取材に入り、レポートをまとめているのでそちらをご一読いただきたい。
筆者は取材で訪問した際に仕入れた情報を頼りに、後日改めてoomiya 和歌山本店で行われた「ブライトリング キッズワークショップ」にも息子を連れて参加した。このイベントは、役割を終えて廃棄される予定だった時計のパーツを活かして、子供たちにアート作品を作ってもらおうというもの。集まった子供たち20名は、テンプや歯車、地板など初めて見るパーツをピックアップし、レジンで固めて思い思いの作品を創作した。こうした機械式時計を身近に感じられる催しの継続に今後も期待したい。
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