タフネスウオッチのシンボルである【G-SHOCK】の最上級ライン「MR-G」は、今年で誕生30周年を迎えた。樹脂製の外装が主流のG-SHOCKにおいて、フルメタルケースによる“究極の大人向けG-SHOCK”は、唯一無二の存在として広く知られている。
今回、30周年のアニバーサリーモデル「MRG-BF1000EB」が2026年6月12日にリリースされる。これに先駆けて都内で発表イベントが開催され、俳優の窪塚洋介さんが登壇。少年時代のG-SHOCKにまつわるエピソードや、最新作を腕にした感想について語った。

極海の神秘「ブライニクル(氷柱)」をファセットカットのコバリオン製ベゼルで表現
G-SHOCKの最高峰に君臨するMR-Gの最新作「MRG-BF1000EB」は、左右非対称のフォルムで知られる本格ダイバーズウオッチ「フロッグマン(FROGMAN)」をベースモデルに採用している。「フロッグマン」もまたブランドを代表する特別な存在であり、その初登場は1993年にまで遡る。誕生30周年の節目である2023年には初のMR-G仕様「MRG-BF1000」がデビューを果たしたが、今作はそれをさらにアップデート。独自のコンセプトを宿した、全く新しいフロッグマンへと昇華されている。

↑高度な技術と美意識のもと、熟練の職人が一つひとつ丹念にコバリオンを切削。ミクロの精度で面を揃えていく作業は、まさに日本が誇るクラフツマンシップだ。
「MRG-BF1000EB」の最大の魅力は、極地の海で海水が凍結して海中に氷の柱を形成する自然現象「ブライニクル」を表現した点にある。過酷な大自然が生み出す神秘を、日本の伝統的な宝石研磨技術を用いて、いかに意匠として落とし込んだのか。そこには、腕時計という限られた空間に注ぎ込まれた情熱と、カシオのモノづくりに対する深いストーリーが息づいている。
ブライニクルとは、零下数十度にもなる極地の海面から海底に向かって伸びる巨大な氷の柱のことだ。周囲の生物を瞬時に凍らせるほどの過酷さを秘める半面、美しく渦を巻くような神秘的な造形美も併せ持っている。今作では、その自然の脅威と美しさを表現するべく、ベゼルに無数のファセットカット(多面カット)を施した。さらに、耐傷性に優れたブルーAIP処理を重ねることで、深海へと沈み込む氷柱の冷たくも鮮やかな蒼色を見事に再現。光の当たる角度によって表情を変えるその輝きは、まさに唯一無二の存在感を放っている。

↑小松一仁さん(真珠にファセットカットを施す「華真珠」などで世界的評価を受ける匠。
複雑なファセットカットベゼルの造形を見るだけで、その製造がいかに至難の業であるかは想像に難くない。ちなみにその素材には、純チタンの約4倍という驚異的な硬度を誇り、磨き上げることで類まれな輝きを放つ超硬合金「COBARION®(コバリオン)」を採用している。当然ながら加工は困難を極めるが、妥協のない美しいファセットカットを実現するべく、日本を代表する宝石研磨職人・小松一仁さんに監修を依頼したという。
コレクター心をくすぐる数々の特別ディテールを揃える

圧倒的な質感のコバリオン製ベゼルに注目が集まりがちだが、今作にはアニバーサリーモデルにふさわしい意匠がほかにも散りばめられている。FROGMANを象徴する左右非対称のフォルムにおいて、これまでフロントで力強く主張していた2本の機能ビス。その同位置に、57面のラウンドブリリアントカットが施されたラボグロウン・ブルーサファイアが2石セットされているのだ。ダイバーズ特有のタフなスタイルのなかに、ラグジュアリーな輝きを添えるこの特別デザイン。これまでにない大胆なアプローチだけに、従来のFROGMANファンも大いに驚かされるに違いない。

そして、ねじ込み式のケースバックには美しいブルーのサファイアガラスがセットされ、その中央にはFROGMANでお馴染みのカエルキャラクターがあしらわれている。また、「MR-G 30TH」の記念ロゴとシリアルナンバーを刻印。腕元を彩るバンドには、スポーティで耐久性に優れるデュラソフトバンドを採用した。さらに、硬質かつ軽量なチタンブレスレットが交換用として付属する。これらを収める専用ボックスは、国産にこだわるラゲージブランド「プロテカ」と共同開発するという徹底ぶりである。

G-SHOCKはストリートの必須アイテム。このFROGMANは、エレガントさとワイルドさが共存している

イベントの後半には、MR-Gと同じく芸能生活30周年の節目を迎えた俳優・窪塚洋介さんが登壇した。ストリートファッションを好んでいた若い頃、G-SHOCKはまさにマストアイテムだったという。そんな当時の思い入れを交えつつ、最新モデルを腕にした感想を次のように語った。
「一見重そうに見えるんですが、実際は驚くほど軽いんですよ。バンドもしなやかで、腕へのフィット感がとても心地よい。軽くて、強い。この見た目のタフさに対して、すごく繊細に腕に馴染んでくれる印象ですね」

迫力のあるデザインについても、窪塚さんらしい表現で答えてくれた。
「ベゼルの多面カットがすごくエレガントな反面、全体としてはとてもワイルド。そこにブルーサファイアがセットされることで、エレガントさとワイルドさが見事に共存している。とても不思議な魅力を持った腕時計だと感じます」
また、冒険心を掻き立てる腕時計という印象もあるようだ。
「インターネットやAIで世界中を旅した気になれる時代ですが、このG-SHOCKを腕にしていると、その圧倒的なスケール感から、サハラ砂漠へと本物の冒険に出かけたくなりますね」

自身の腕時計選びについては、「直感を一番大事にしている」と語る窪塚さん。G-SHOCKとの出会いは1990年代後半のストリートブームにまで遡り、当時は憧れの存在であったと振り返る。そしてトークセッションの締めくくりには、幸運にもこの特別なタイムピースを手にするユーザーへ向けて、「日本の技術とセンスが共存する唯一無二の腕時計を身に着け、より豊かな人生という時間を刻んでほしい」と熱いメッセージを送った。

G-SHOCK「MRG-BF1000EB-1AJR」 121万円
スペック:クオーツ(Bluetooth搭載電波ソーラー)。64チタンケース(深層硬化処理)、COBARION®(コバリオン)ベゼル(ファセットカット)、AIP処理フロントビス・ラボグロウン・ブルーサファイア(57面ラウンドブリリアントカット)、サファイアガラス(アイスブルー蒸着)+64チタンケースバック、球面・曲面サファイアガラス風防(内面反射防止コーティング)、ホワイトデュラソフトバンド(交換用チタンブレスレット(深層硬化処理、エクステンション機能付き)が付属)。縦56×横49.7mm、厚さ18.6mm。ISO200m潜水用防水。2026年6月12日発売。世界限定800本。
【主な機能まとめ】
⚫︎ISO規格200m潜水用防水⚫︎耐衝撃構造クラッドガード構造(リューズ部にフッ素ラバー緩衝材を実装)⚫︎駆動方式タフソーラー(ソーラー充電システム)⚫︎電波受信機能マルチバンド6(世界6局の標準電波を受信し自動で時刻補正)⚫︎モバイルリンク機能(Bluetooth®通信によるスマートフォンリンク機能)⚫︎生産地プレミアムプロダクション山形(技能認定作業者「メダリスト」による組み立て)⚫︎潜水時間表示(時針と分針が一体となって表示)、ダイビングログデータ取得⚫︎潮汐情報表示(スマートフォンアプリ経由で世界約3000箇所の設定が可能)⚫︎ワールドタイム。世界300都市以上の時刻設定(アプリ連動)⚫︎ネオブライト(職人の手塗りによる極厚の蓄光塗料)、スーパーイルミネーター(高輝度LEDライト)
問い合わせ先:カシオ計算機 お客様相談室 TEL.0120-088925 https://www.casio.com/jp/watches/gshock/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/山口祐也(WATCHNAVI編集部)


