先進素材で耐衝撃性能を実現した“カーボンG-SHOCK”爆誕!  開発陣に進化のポイントを直撃した!!

初の素材と構造で驚異の「クアッドレジスト」を実現

カーボン尽くしの構成パーツ(右下は試作)。カーボンなので樹脂の弱点だった加水分解が生じることもなく、20気圧防水とトリプルGレジスト、Bluetooth×電波ソーラーなど、多くの実用機能を軽快かつタフに、末永く使うことができる

櫃本さん:タフソーラーも新しくなっていて、文字盤にある2か所インダイアル部分だけで十分なエネルギーをまかなえるようになりました。文字盤の広範囲を黒くできるので、これまでよりもさらに見やすくなっていると思います。

橋本さん:あと「グラビティマスター」なので、耐衝撃、耐振動、耐遠心重力の「トリプルGレジスト」構造となっています。

牛山さん:ラストレジスト、いわゆる防錆仕様ということを加えれば、「クワッドレジスト」とも言えますね。ちなみに針もカーボン製。本当にカーボン尽くしです。
G-SHOCKに求められる進化には、「構造」「デザイン」「素材」という3つのポイントがあります。そのすべてで進化を果たした新型グラビティマスターにより、「全く新しいG-SHOCKを作る」という目的を達成できたと思います。

モノコックのフルカーボンG-SHOCKをデザインチームと外装開発チームとともに三位一体となって作り上げた牛山さん。しかし、その目はすでに次なる「革新」の目標を探し続けていた

 

新しいネジから、それを締める工具まで開発するということは、当然、組み立てに人の手作業が必要になってきます。人件費がかかればそれだけコストもかさむものですが、そうした手間を惜しむことなくG-SHOCKの進化を優先し、カーボンモノコックケース、ボタンガードレスデザイン、進化型タフソーラーなど、多角的な進化さえ遂げた新型グラビティマスター。

これだけの新規開発コストをかけてなお9万円という本体価格に抑えた点こそが、この時計にかけるクレイジーなほどの意気込みの表れと言えるかもしれませんね。

 

最後に、なぜ文字盤までカーボンで徹底しなかったのか聞いてみましたが、「その理由は3月のバーゼルワールドで改めて(笑)」(牛山さん)とのことでした!

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