スイスの新興ウオッチブランド【ノルケイン（NORQAIN）】は、トップブランドにもムーブメントを供給している専門メーカー「ケニッシ」とパートナーシップを結び、自動巻きキャリバーを共同開発するなど積極的な姿勢を見せている。日本国内においては名の知られている正規時計店で取り扱われており、徐々にその存在感を増している印象だ。
本記事では、そのノルケインが打ち出した「NEVEREST（＝ネべレスト）」という言葉に込めた思いを最新モデルから考察。ブランドの哲学に共感する4店舗の担当スタッフの声とともに、注目される理由にも迫る。
否が応にも期待が高まるハイクオリティと実行力!!
2018年に創業するや、翌年には50以上の製品を打ち出し30以上の有名時計専門店で販売されるようになったノルケイン。前代未聞のマスブランド展開を支えるのは、元ブライトリングで要職を務めたこともあるベン・カッファーCEOだ。彼は創業間もなく日本各地の正規店へ赴き、ブランドと商品を説明して回ったという。取り揃える人気店の担当者もこう証言する。
「ブランドの方々の時計に対する熱すぎるほどの想いが伝わり、共に成長したいと思いました」（ウイング金沢店・大窪さん）
だが、各店も情熱だけでは扱わない。決め手になったのは、ハイクオリティだった。
「文字盤やケースの仕上げが細かく、質実剛健。価格を凌ぐ品質の高さは着けていただくとすぐ分かります」（oomiya 心斎橋店・田井さん）
2020年からマニュファクチュール（自社製造）キャリバーを展開し、今年は新コンセプトを発表。“ネベレスト”という言葉には最高峰の頂に登りつめる意思表示と、もうひとつ。休まない＝挑戦を止めない（NEVER＋REST）という意味も込められている。
「短期間で驚くほど成長しています。このまま止まることなく挑戦のスピリットを燃やし続けてほしいですね」（カミネ クロノメトリー店・片野さん）
いまだ明けぬコロナ禍の状況だが、この秋冬にはCEOの正規店イベントを計画中だ。
「昨年に登場した初のケニッシムーブメント搭載モデル『アドベンチャースポーツJP』は、当店で非常に人気でした。次はどんな限定モデルが出るのか楽しみで仕方ないです」（トミヤクロノファクトリー表町店・岡崎さん）
挑戦し続けるブランドの姿勢をハイスペックなニューモデルで具現化
ケニッシとの共同開発によるマニュファクチュールキャリバーNN20/1を搭載したニューコレクション「アドベンチャー ネベレスト 40」は、最新コンセプト“ネベレスト”に基づく仕様。従来の42mmの3針モデルからダウンサイズしながら、実用的な200m防水を実現。タフさとエレガントさの高次元両立という挑戦を達成した。ステンレススチールブレスレット、ラバーストラップ、フレックスファブリックストラップで展開。316Lステンレススチールケース（直径40mm）とセラミック製リングを備えた逆回転防止ベゼルの採用、ケースサイドのノルケインプレート設置、COSC公認クロノメーター、70時間パワーリザーブは共通。
問い合わせ先：ノルケイン ジャパン TEL.03-6864-3876 https://www.norqain.com/?lang=ja
Text／水藤大輔（本誌） Photo／江藤義典
- TAG