【ブルガリ】の時計部門リーダーに尋ねたユニークな新作「セルペンティ ミステリオーシ」にかける想い

ジュエラーとして名高いイタリアのラグジュアリーブランド【ブルガリ(BVLGARI)】。2010年の“ウオッチメーカー宣言”を行って以降、時計界でも存在感を放ち、独自性の高いコレクションを展開している。そんな同社の時計部門トップにあたるアントワーヌ・パン氏にインタビューする機会を、LVMH WATCH WEEKの際に得た。そこで語られた「セルぺンティ」のニューモデルの魅力についてレポートする。

極小サイズでも存在感十分な“ピコリッシモ”

「今回のイベントのハイライトは“ピコリッシモ”キャリバーのお披露目です。2年前のドバイでは世界最小のトゥールビヨンキャリバーをお目にかけましたよね。もちろんこれらは、“フィニッシモ”キャリバーの開発の蓄積から生まれたもの。愛好家の方なら新たなファミリーの誕生を、きっと喜んでいただけると思います」(アントワーヌ・パン氏)

アントワーヌ・パン氏/1994年にタグ・ホイヤーに入社以降、LVMHグループ内にて要職を歴任。2019年9月よりブルガリ・グループのウォッチ・ビジネス・ユニットのマネージング・ディレクターに就任。ウオッチ部門のトップとして辣腕を振るう

 

レディスウオッチの新作がメインというのは、それほど世界各地で要望があるのか。

「要望を受けるのではなく、私たちが提案する立場。それと、個人的にはジェンダーを分ける必要もないと考えています。男性でもセルペンティやルチェアがお好きな方はいるでしょうし、女性でもオクトを着ける人を知っています。とくに誰に向けて、というのは意識していません」

今回のハイライトである“ピコリッシモ”キャリバーは、1970年代の極小機械式「モーター」に着想を得たという。設計上は復刻となるのだろうか。

「この素晴らしいヘリテージを蘇らせるため、かつてのサプライヤーに連絡を取ることはありましたが、現代の技術での製造を前提にした新設計。技術革新は今後も続けていきますよ」

ブルガリ「セルペンティ ミステリオーシ」Ref.103559 2073万9400円(予価)

ブルガリのシンボルである「蛇」をモチーフにした代表作に、新開発の“ピコリッシモ”キャリバーを搭載。蛇の頭をもたげると、ヘッドが開いて着脱可能な小型ウオッチが出現する。ケースはブラックラッカー仕上げの18Kピンクゴールド製。手巻き。

 

問い合わせ先:ブルガリ ジャパン TEL.03-6362-0100 https://www.bulgari.com/ja-jp/

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