大阪心斎橋に誕生した「ベル&ロス 心斎橋ブティック」でオープン1カ月後の反響を聞いてきた

「ベル&ロス 心斎橋ブティック」(大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-10-12)が2022年7月14日にオープンした。昨年の銀座に続いて、国内2店舗目となるブティックへ赴いた。

時計店が多く集まるエリアに建つスタイリッシュなベル&ロスのブティック

 

心斎橋の大通りに面したブティックは、外観をブラックで統一したモダンなデザイン。中に入ると、白と黒を基調とした解放感のある空間が広がっていた。ディスプレイは主に壁側に設置されており、コンパクトな店内を広く感じさせる工夫が施されていた。

セールスディレクターの木村さんに店舗のコンセプトや大阪に出店した意図、オープンしてから1か月間のお客さんの反応や傾向について話を聞いた。

ー2店舗目のブティックになぜ心斎橋を選ばれたのですか?

日本の重要都市に、モニュメントとしてブティックを出していきたいという意向がパリの本社にあったようです。心斎橋界隈は世界的にも知られたブティックがいくつも立ち並ぶエリア。その中でも心斎橋の交差点付近は、時計ブランドのブティックが集中しており、時計好きの方が回遊しやすい場所です。実際、オープンして1か月間を振り返ると、時計店巡りの流れで来店されたお客様がいらっしゃいました。ここに出店できたことは、よかったと思います。

ー「ベル&ロス 心斎橋ブティック」の内装のコンセプトを教えてください

基本的には銀座店と同じく、洗練された都会的な雰囲気がポイントとなっています。心斎橋店では、飛行機の格納庫や空港のラウンジをイメージしたフロアに航空、ダイバー、F1®、アーバンの4つをコンセプトにしたコーナーを、より大きく展開しています。

ー銀座店と商品のラインナップの違いはありますでしょうか?

ブティックですから、商品のラインナップは銀座店との違いはほとんどありません。心斎橋でも新作はどこよりも早く並びますし、もちろんブティック限定や高価格帯の商品も揃えています。ベル&ロスのコレクションの平均価格が50万円ぐらいですが、ここには100万円以上する高額品や希少モデルなども手に取っていただけます。

コンクリートの床は、滑走路や航空機の格納庫を彷彿とさせ、天井の照明は滑走路の標識灯がモチーフになっている

「形は機能に従う」ブランドコンセプトを追求した無駄のない機能的なフロアデザイン

店内にある什器やディスプレイは、ブラックカラーで統一。これらと白いフロアの対比により、無機質な空間を演出している。ちなみに、黒いアルミフレームは、航空機の機体の軽量さと強靭さをイメージしたスッキリとしたデザイン。ブティックの内装にまで機能を持たせるこだわりに、機能性を追求するベル&ロスのブランドコンセプトが感じられた。

ブティックの中央には、ひときわ目立つ大型のキャビネットが設置されている。透明なガラスとすり加工を施したプレキシガラスを組み合わせたデザインで、白く発光する台の上には、それぞれのコレクションを象徴する定番モデルが並んでいる。

店内の一番奥には、黒大理石のテーブルとデザイナーズチェアが置かれており、そこに白いカーペットを敷くことで、白と黒のコントラストを生み出すとともに、落ち着きのある空間に仕上げている。ぬくもりのあるライトオーク材を使用した棚の後ろに設置されたスクリーンにはブランドの歴史や最新情報が映し出される。

(左)BR 03-92 ラジオコンパス 世界限定999本 48万4000円 (右)BR 03-92 グレー ラム 40万7000円

店長の三井さんには、フロアレイアウトを説明してもらった後に、おすすめモデルなどを尋ねた。

ー最近の人気モデルを教えてください

売れ筋は、ブティック限定のBR 05 アートラインです。特に見ていただく方が多いですね。ダイバーズも人気があって、新作のBR 03 ダイバー ホワイトも人気です。白いダイバーズモデルは珍しいので注目されていると思いますね。

ーちなみに、三井さんのいち押しモデルはどれでしょうか?

私はラジオコンパスが好きですね。初めて見た時は少し違和感がありましたが、ずっと見ているうちに惹かれていきました。個性的でベル&ロスらしさを感じられるデザインがいいですね。もう一つは、サンレイ装飾のアンスラサイトグレーダイアルにグリーン夜光で、大人っぽさが感じられるグレー ラムも好きです。

BR 05 アートライン ブティック限定250本 70万4000円

ーベル&ロス 心斎橋ブティックをこれからどのようなお店にしていきたいですか?

気軽に入って来てもらえる店舗にしていきたいです。また、接客では笑顔で帰ってもらってまた笑顔で来てもらうことを意識しています。来店したお客様には、「時計を見るだけじゃなく、休憩しに来てくださいね」といつも話していますね。まずはお店に来てもらって、ベル&ロスの世界観を楽しんでいただきたいと思いますので、お気軽にお立ち寄りください。

 

全国で2店舗目となるベル&ロスのブティックは、「形は機能に従う」というブランドポリシーを体現したスタイリッシュで無機質な空間を作り出していた。特に什器にまで機能を持たせるこだわりからは、ベル&ロスのブランドコンセプトを強く感じることができた。品揃えでは、航空、ダイバー、F1Ⓡ、アーバンの4つの領域に分けられたコーナーを中心に、常時80品番以上ものタイムピースを取り揃えているという。これは世界のブティックの中でも珍しいそうだ。こうした豊富な商品に触れながらスタッフとのコミュニケーションを深めれば、自ずとベル&ロスへの親近感も湧くに違いない。

 

【ベル&ロス 心斎橋ブティック】
住所:大阪府大阪市心斎橋筋1-10-12
TEL:06-6786-8993
営業時間:11:00~19:30
定休日:水曜日

 

Text・Photo/Shota Hirano(WATCHNAVI)

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