プロフェッショナル仕様の上位モデルにも注目!!
オーシャンスター 200のワンランク上に位置付けられているのが、「オーシャンスター ダイバー 600」だ。こちらは海底探索のための本格派ということで、大深度の水圧に耐える屈強な作りになっている。さらに深海調査や油田開発、軍の水難救助隊らの熟練ダイバーにしか行えない飽和潜水に対応するべくヘリウムガス排出バルブも装備されている。
とはいえ、通常よりも強力なルミノバ グレードX®が使われていたり、ムーブメントは高精度なCOSC認定クロノメーター仕様へとアップグレードされており、耐磁性や耐久性、耐摩耗性に優れるシリコン製ヒゲゼンマイも搭載。これらは通常使用においても役立つ機能だ。オーシャンスター 200に比べてひと回り大きいが、ケースの質感や存在感も上位機種ならではの魅力がある。
なお、本機も加工なしのステンレススチールモデルが存在するが、“知る人ぞ知る”から選ぶならフルブラックに仕上げられたブラックDLCモデルがイチオシ。漆黒に映えるオレンジ秒針が特別感を演出し、腕元のアクセントとして活躍してくれることだろう。
≪試着レビュー≫
プロが選ぶツール感を味わえるビッグ・ダイバーズ
直径が43.5mm、厚さが14.05mmのケースは、細腕の人にとっては余るサイズ。写真は時計を装着する腕回り17.5cmの筆者が試着したシーン。やはりオーシャンスター 200と比べると存在感は別格だ。そのため装着感が損なわれるかと思いきや、ラバーストラップが肉厚で品質も高いので腕へのホールド性は良好。安心感も得られた。
大型のためケースをぶつけたり擦ってしまいがちだが、DLC加工によって硬度が高められていることで、小傷がつきにくい外装になっている。さらにサビにも強い。DLCは精悍な漆黒デザインを形成するためだけではなく、プラクティカルな視点でもメリットが大きい。
両モデルともにミドーのストロングポイントを凝縮している
いずれの時計も、これからのアウトドアシーズンに使える機能と都会にマッチするデザインを備えた、汎用性の高いダイバーズである。しかも10万円台前半から、複数モデルより選べる選択肢がある。このコストパフォーマンスの秘訣は、ずばり同グループのムーブメント専門メーカーから高性能なメカ(キャリバー80)の供給を受けることができること。これによってコストは抑えられ、外装へのこだわりを施すことも可能になっている。
余談だが、相談者は国から支給される「特別定額給付金」を時計購入にあてようかと検討中とのこと。同様の考えの人もいるのではないだろうか。それならば夏本番に向けて「オーシャンスター 200」を、海のアクティビティが趣味なら「オーシャンスター ダイバー 600」を候補に入れてはいかがだろう。
問:ミドー/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7190
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