昨夏、「オリエントスター(ORIENT STAR)」から登場した「スポーツ コレクション ダイバー」は、優れたデザインに贈られる権威ある「グッドデザイン賞」を受賞した。機能美あふれるこのアワードウオッチは、リリース以来ヒットを続けている。いま一度、その魅力を3つのキーワードから検証しよう。
創業70周年を迎えたオリエントは、優れた国産ウオッチを庶民的な価格で提供している老舗として、いまや世界70か国以上で親しまれている。本格的な機械式時計を揃える上位ブランドのオリエントスターは、クラシック、コンテンポラリー、スポーツという3つのコレクションに分けられている。今回は中でも人気の高いスポーツの、グッドデザイン受賞モデルにフィーチャーする。
《魅力1》本格的な潜水機能とスタイリッシュなデザイン
「スポーツ コレクション ダイバー」は、全体的に丸みを帯びた意匠が特徴だ。ラウンドケースしかり、トラック形状の針とインデックス、ベゼル上のマークや数字までも角のないデザインを取り入れることで、スタイリッシュかつモダンな外観にまとめられている。
スペックに目を向けるとその愛嬌あるスタイルとは逆に、高機能なことに驚く。ISO規格(国際標準化機構)に準拠する200m空気潜水用防水を確保しており、海中でも読み取りやすいダイアルのセット、傷がつきにくいサファイアクリスタル風防の採用、暗所にて高輝度で光るルミナスライト(高輝度蓄光塗料)をインデックスと針に十分塗布している。また、バンド調整のための中留エクステンションを備え、ウエットスーツの上から着用したり、汗ばむ夏場にフィット感を緩めることも容易にできる。
《魅力2》高品質ながら手の出しやすいプライス
充実のスペックを誇りながらアンダー10万円という驚きの価格を実現している理由は、やはり46(ヨンロク)系ムーブメントにある。オリエントが昭和46年に完成させた機械式キャリバーで、当時としてはめずらしい毎秒6振動(毎時2万1600振動)を採用し、安定した精度と高い耐久性を両立していた。この傑作を絶やさず進化させることで、自社製ながらコストパフォーマンスに優れるメカを輩出し続けているのである。「スポーツ コレクション ダイバー」もその最新型である、連続駆動を50時間以上まで延長させたキャリバーF6N47を搭載。そして多くのオリエントスター同様、ダイアル12時位置にその駆動残量を示すパワーリザーブ表示がセットされている。
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