80万円のG-SHOCKが完売する新たな市場価値
得意のデジタル分野で培った強みを、圧倒的に市場規模の大きいアナログ分野で発揮すべく、2008年からバーゼルワールドに復帰したカシオの戦略は、着実に成果を出していた。バーゼル限定として毎年のように発表したMRGのハイエンドモデルは、50万円80万円のG-SHOCKが完売する新たな市場価値〜80万円台と、従来モデルとは桁違いの高額プライスでも、市場では極めて高い評価を得た。
一方、2009年から始まった「SHOCK THE WORLD TOUR」が、世界の主要都市で開催され、G-SHOCKを愛するビッグアーティストがこぞって参加。ヨーロッパ、そして特に米国で勢いを増した。その中核を、5600系が再び担っている。