パテック フィリップは、世界で通用するステータスアイテムです。“時計界の王”とも称されるメゾンは、その圧倒的な技術開発力と仕上げの美しさにより名だたるVIPから寵愛を受け、自らの名声を高め続けてきました。では、パテック フィリップのタイムピースはもはや誰もが目にできるような存在ではないのでしょうか? その答えを求め、このスイス時計界の最高峰メゾンを取り扱う岡山市北区表町の「トミヤ タイムアート店」を訪ねました。
1839年の創業以来、最高峰に君臨し続けるパテック フィリップ
パテック フィリップは1839年に創業しました。それから間もなく、1844年にはジャン・アドリアン・フィリップがパリ産業博覧会で発表した鍵なし竜頭巻上げ・時刻合わせで銅メダルを獲得。翌年に同機構の技術特許を取得すると、1851年にロンドンで開かれた万国博覧会でイギリスのヴィクトリア女王をはじめとする著名人に、世界初の鍵なし時計が賞賛されます。
1868年にはスイスで最初の腕時計を手がけると、1881年の高精度緩急調整機構、1889年の永久カレンダー機構、1902年のスプリット秒針クロノグラフ機構など、いくつもの技術特許を取得。また、ウェストミンスターの鐘を再現する超複雑懐中時計《レグラ公》(1910年)や、ヘンリー・グレーブス・ジュニアのために超複雑懐中時計《グレーブス・ウォッチ》(1933年)など、世界最高の技術力を持ってグランドコンプリケーションの製作にも取り組んでいました。
コンピューターによる設計や精密加工を自動で行うマシンなどが無い時代に、ときに千個以上にも及ぶパーツを確実に組み上げ、正確に動作させるには何よりも緻密かつ丁寧な仕事が欠かせません。こうした姿勢は、グランドコンプリケーションに限らず、すべてのパテック フィリップの製品に共通しています。
例えば、1932年にパテック フィリップが発表した「カラトラバ96モデル」。この腕時計はスモールセコンド付きの極めてシンプルな3針ウオッチでしたが、磨き抜かれたケースやムーブメントの仕上げ、文字盤に備え付けられたインデックスと針の形状や互いのバランスなどは、いまもすべてのドレスウオッチの規範となっています。
パテック フィリップは手の届かない高嶺の花か?
ここまでの歴史を振り返っただけでもパテック フィリップがいかに特別な存在であるかがわかりますが、トミヤ タイムアート店 時計部門マネージャーの山田 恭裕さん曰く、「パテック フィリップは決して手の届かない高嶺の花ではない」そうです。今回、中国地方で同ブランドを扱う名店として話を聞きました。
「当店の2階にお越しいただければ、いつでもパテック フィリップのタイムピースをご覧いただくことができます。実際に手にするとお分かりいただけると思いますが、どの時計も細部まで徹底して作り込まれているため、製造本数は決して多くありません。その希少性もまた人気の理由になっており、日々多くのお問い合わせをいただいております」
スイス時計界の最高峰ブランドは製造本数が少ないため、日本でも正規取扱店は多くなく、全国に30店舗ほどしか存在しません。その選ばれしショップの中でもトミヤ タイムアート店は充実した専門コーナーで展開しているというから、メゾンとの良好な信頼関係がうかがえます。
では、パテック フィリップのどのようなタイムピースを見るとこのメゾンの魅力がわかるのでしょうか。山田さんに3本選んでいただきました。
このようにパテック フィリップのすべてのタイムピースには、美術工芸品として美術館に展示されていても違和感のないほど卓越した技巧と伝統の重みが宿っています。まさに“時の芸術”とも言える至高の逸品を愛でる場所として、トミヤ タイムアート店ほど相応しいショップはないかもしれません。
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トミヤ タイムアート店
Tel 086-235-1038
住所:岡山県岡山市北区表町2-2-60
営業:11:00~19:30
定休日:無休
https://www.tomiya.co.jp/
取扱ブランド:パテック フィリップ、ロレックス、オメガ、ウブロ、タグ・ホイヤーなど
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