ケースやダイアルのデザイン・素材など、時計の魅力を決定する要素は数多く存在するが、時計ファンならその心臓部であるムーブメントに注目したいもの。そこで、本特集では人気ブランドについて、[ムーブメント概要=全体像][基幹=主力ムーブメント][最新&注目のムーブメント]について詳細を解説。時計内部の知識が深まれば時計の真価もさらに理解できるはず。今回はノモス グラスヒュッテをピックアップ!
ノモス グラスヒュッテ(NOMOS GLASHÜTTE)
ドイツの伝統意匠を守りつつ独自の新境地を開拓
グラスヒュッテの伝統技法を継承し、堅牢な3/4プレートなど高機能で高品位なムーブメントを製造。2005年の自社製自動巻きキャリバーε(イプシロン)開発を契機にコレクションの自社製キャリバー化へ本格移行を図り、現在は手巻き6種類、自動巻き5種類をすべて自社製造している。
基幹ムーブメント
PESEUX7001をルーツとし、数々の改良を施しながら自社生産化された主力手巻きキャリバー。3/4プレート、青焼きネジ、プレートや丸穴・角穴車への装飾加工などのグラスヒュッテスタイルが特徴。パワーリザーブ約43時間。デイト付きのCal.DUW4101や、パワーリザーブ付きCal.DUW4301などの派生ムーブがある。
主な派生ムーブメント
Cal.DUW4101、Cal.DUW4301 など
注目の最新ムーブメント
7年の歳月をかけ2015年に発表された自社開発の新世代自動巻きキャリバー。脱進機の細部に至るまで自社で開発・設計されており、青焼きの自社製ひげゼンマイはその象徴となっている。パワーリザーブ約43時間。デイト表示付きDUW6101も展開。
搭載モデル「タンジェント ネオマティック39 プラチナグレー」
問い合わせ先:大沢商会 時計部 TEL.03-3527-2682
https://nomos-glashuette.com/
◎本記事は『ウオッチナビ 2022 Summer Vol.86』より抜粋・編集しています。
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