ケースやダイアルのデザイン・素材など、時計の魅力を決定する要素は数多く存在するが、時計ファンならその心臓部であるムーブメントに注目したいもの。そこで、本特集では人気ブランドについて、[ムーブメント概要=全体像][基幹=主力ムーブメント][最新&注目のムーブメント]について詳細を解説。時計内部の知識が深まれば時計の真価もさらに理解できるはず。今回はオリスをピックアップ!
オリス(ORIS)
メンテナンス性や実用性に優れた自社製ムーブを擁立
創業以来、約280種もの自社製ムーブメントを開発した同社がそのノウハウを結集。2014年に巨大な香箱を採用することで10日間ものパワーリザーブを実現した自社製手巻きCal.110を新たな主力ムーブとした。2020年には自動巻きの主力となるCal.400系も発表し、そのバリエーションを拡大中だ。
基幹ムーブメント
10日間パワーリザーブ&特許取得のノンリニアパワーリザーブ表示付きの手巻きCal.110に、日付け機能などを追加。派生ムーブメントにはセカンドタイムゾーン機構付きのCal.112、デイ・デイト、週&月表示付きのCal.113、24時間表示のセカンドタイムゾーン機構&30分表示付きのCal.114、スケルトン仕様のCal.115などがある
主な派生ムーブメント
Cal.112、Cal.113、Cal.114、Cal.115など
自動巻きローターの効率性を高め、摩耗を大幅に軽減する独自のスライドベアリング方式や、アンクルやガンギ車など30以上のパーツに耐磁性素材を採用することなどで、10年間もオーバーホール不要となる抜群の耐久性や高耐磁性を実現。5日間パワーリザーブ。
搭載モデル「プロパイロット キャリバー400」
問い合わせ先:オリスジャパン TEL.03-6260-6876
https://www.oris.ch/jp
◎本記事は『ウオッチナビ 2022 Summer Vol.86』より抜粋・編集しています。
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