スイスの時計ブランド【ルイ・エラール(LOUIS ERARD)】が「アーティスティッククラフトライン」のニューモデルを発表した。新作「エクセレンス マルケトリーダイアル」の文字盤は、伝統工芸のひとつである寄木細工によって作られている。価格は75万9000円(税込)で、99本のみの限定生産。
高名な寄木職人が手掛けたこだわりの文字盤
ルイ・エラールのアーティスティッククラフトラインは、貴重な職人技術を用いるブランド屈指の人気コレクションで、過去には著名なエナメル文字盤工房ドンツェカドランのグラン・フーエナメルを使った「エクセレンス エナメル グランフー 2」や、手動旋盤による手彫りギヨシェ文字盤を採用した「エクセレンス ギョーシェ2」など、魅力的かつ意欲的なモデルを限定でリリースしてきた。今回その最新作として、スイスのサント・クロアを拠点に活躍する高名な寄木職人、バスティアン・シュバリエ氏が手掛けた寄木細工の文字盤を用いたモデルを発表した。
70個以上の小さな木片を幾何学的に組み合わせる
新作「エクセレンス マルケトリーダイアル」は、時針と分針のみの2針スタイルで、インデックスも省いてシンプルとすることで、複数の木片を組み合わせた寄木細工の文字盤の魅力を最大限に引き出している。この寄木細工はもちろんプリントではなく、外科的精度でカットし、淡いブルーに色付けした70個以上の小さな木片を幾何学的に組み合わせ、騙し絵を彷彿させるデザインとしたもの。この文字盤を手掛けたバスティアン・シュバリエ氏は、これまでにも高級シガー&ラグジュアリーブランドのダビドフのシガーボックス、150年以上の歴史を誇る高級オルゴールブランドのリュージュのオルゴールなどにも作品を提供しており、その卓越した技術で世界的に評価されている。
ブルーの時分針はジュウ渓谷のモミの木がモチーフ
ルイ・エラールのコーポレートカラーであるブルーに仕上げられた時針と分針は、スイスのジュウ渓谷に自生するモミの木をモチーフとしている。これは「エクセレンス エナメル グランフー 2」と共通のディテールで、同系色でデザインされた寄木細工文字盤とも好マッチ。シースルーバックのガラスもブルーに着色されており、ここから自動巻きムーブメントを鑑賞できるようになっている。機械式時計と寄木細工という伝統技術を融合させた「エクセレンス マルケトリーダイアル」は、ルイ・エラールのディレクターを務めるマニュエル・エムシュ氏が掲げる、“本当に価値のあるアフォーダブルな時計”を具現化した一本といえる。
ルイ・エラール「エクセレンス マルケトリーダイアル」 Ref.LE34237AA58BVA108 75万9000円/自動巻き(Cal.SW261-1)、毎時2万8800振動、約38時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、カーフグレインレザーストラップ。直径42mm。5気圧防水。世界限定99本。
問い合わせ先:大沢商会 時計部 TEL.03-3527-2682 https://www.josawa-watch.com/louis_erard.html ※価格はすべて記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/三宅裕丈
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