時計の機能を100%活用できる知識を紹介!実用機構の使い方完全丸わかりマニュアルVol.7【マルチタイム編ワールドタイマー】

腕時計には時刻を知る以外にも、日付や月齢などのカレンダー情報を確認したり、精密なタイム計測を行ったり、他国の現在時刻を知ったりと、さまざまな機能が装備されている場合が多い。そんな各種機能の基本的な使い方や機構の原理などを初心者にもわかりやすく丁寧に解説していく。知っておけば役立ち度は満点なので、しっかり学習しておこう!

 

マルチタイム編 〈ワールドタイマー〉

地球上のどこに旅しても、現在滞在する国や他諸国の現在時刻が一目瞭然にわかる

ワールドワイドに活躍するビジネスマンなどに最適

地球の自転1周分=1日(24時間)を24に分割。その24分割された経度範囲内にある各国の都市名を描いた回転式ディスクと、24時間で1回転する回転リングを組み合わせることで、世界各地の現在時刻を同時に知ることができる機構。

GMTモデルが2~3か国の現在時刻しか表示できないのに比べ、世界各国の都市の時刻がひと目で分かるのが大きなメリットだ。

ワールドタイマー搭載モデル ブルガリ「オクト ワールドタイマー」

Ref.103486 124万3000円

ダイアル外周の都市名ディスクと24時間で反時計回りに1回転する24時間リングにより、世界中の現在時刻を表示するワールドタイマー機構を搭載。八角形(オクト)を基調に58もの断面を加えた複雑な造形は、ラグジュアリー感と精悍さを見事に両立。自社製自動巻きキャリバーBVL257搭載。直径41mm。ステンレススチールケース。10気圧防水。

問い合わせ先:ブルガリ ジャパン TEL.03-6362-0100

 

【基本の操作】

↑操作はリューズのみなので簡単。まずはリューズを1段引き出して、都市名ディスクを回転できる状態にする。

↑現在、東京にいる場合は、都市名ディスクの中から「TOKYO」を選び出し、12時位置に来るように設定。

↑リューズをさらにもう1段(計2段)引き出すと、時・分針と24時間表記リングが操作可能になる。

↑リューズを回して、時・分針と24時間表記リングの数値を、東京の現在時刻に合わせる(写真は午後5時11分)。

↑時・分針を調整する際は午前と午後に要注意。午後5時は、正しく24時間表記リングの17時に設定しよう。

↑設定完了後、都市名ディスクに記された各国の現在時刻を24時間表記リングで読み取れる。例)ロンドン午前8時。

 

【機構の仕組み】

Cal.BVL257

1時間の時差ごとに都市名を並べたディスクと、24時間で反時計回りに回転するリングを用いた、ルイ・コティエ式と呼ばれるワールドタイマー機構を採用。都市名にカリブ海のサン・バルテルミー島、西アフリカのカーボベルデを選ぶなど、超高級リゾート地が採用されているのもブルガリらしい洒脱な演出だ。

 

Text/外山明秀(トイズハウス) Photo/山口雅則

◎本記事は『ウオッチナビ 2023 Summer Vol.90』より抜粋・編集しています。

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