8月12日(土)、石川県金沢市の香林坊に国内12店舗目となるパネライ 金沢ブティック(石川県金沢市香林坊1丁目2-16 1F ●076-204-7747)がオープンした。編集部は、前日のプレオープンの模様を取材。国内初となるバーカウンターを併設した最新ブティックの全貌をお届けする。
Text/Daisuke Suito(WATCHNAVI)
3階相当の天井高で開放的な売り場空間を実現
新たなパネライのブティックは、多くのブランドブティックが集まる香林坊の一丁目信号の付近、KOKO HOTEL Premierの1階に誕生した。以前、この場所は「ホテル トラスティ 金沢香林坊」という名前のホテルだったそうだが、2022年に閉館。名前も新たに生まれ変わり、今年の2月にはまずブライトリング ブティックが登場。そして今回のパネライ 金沢ブティックのオープンになったという。
取材した日はプレオープンということで、事前に招待されていた顧客がそれぞれの予約時間に来店。昼からスタートし、18時のクローズまでに何十組もの客が来たという。この日のうちに成約になった時計も多かったそうだが、それでもラストの来訪となる私たち取材班の時間でも豊富な品揃えがあった。とりわけ筆者の目を引いたのは、驚異の50年保証を打ち出した2017年発表作「PAM00700」を手がけたパネライの先進工房「Laboratorio di Idee」による続編「サブマーシブル eLAB-ID」(Ref.PAM01225/858万1100円)だ。80%以上が再生チタンというエコチタンをケースに使ったほか、針や文字盤のスーパールミノバにも再生素材を使用。ストラップや風防、受け石にまでリサイクル材を用いるなど、徹底的に再生素材を使った一本である。
これ以外にもポケットウォッチやルナ・ロッサ、トゥールビヨン GMTなど、ブティックならではの希少モデルやコンプリケーションが揃い踏み。中でも「ルミノール クアランタ レーザー」(PAM01353/117万1500円)は、国内でも唯一この金沢ブティックにしかないという。
こうしたモデルは金沢ブティックに留まるものもあれば、各地のブティックを巡回するものもあるので、たとえ買わずとも実機を見るだけでも入荷状況はこまめにチェックしておいた方がよいだろう。
もちろん「ルミノール」「ルミノール ドゥエ」「サブマーシブル」「ラジオミール」という4つのコレクションのそれぞれに豊富なラインナップが見られるのもブティックの特権。純正ストラップも数多く揃っているので、購入後も頼りにできる。
つい並んでいる時計ばかりに目が入ってしまったが、店内は3階相当の天井高が最大の特徴で、これだけでも開放的な気分が味わえる。店内入って左側にはイタリアのリキュール「カンパリ」をディスプレイしたバーカウンターを設置。これは日本で初のことだという。純粋なバーとしては利用できないとのことだが、イタリアから取り寄せたマシンで抽出したコーヒーは接客時に提供されるそう。ブランドの世界に浸るうえで嬉しい演出といえるだろう。
もちろんサンドイッチダイアルをモチーフにした巨大ウォールクロックや、ダイバーのシルエットが酸素タンクの代わりに消火器を背負う壁面のデザインなど、すべての部分に関して本社指定の最新コンセプトに沿った空間作りがなされている。床や灯篭型のディスプレイに使われた大理石基調の模様や落ち着いた木目とメタルの使い分けなど、イタリアンモダンな雰囲気が漂う店内はラグジュアリーでありながら居心地がよい。金沢の新店もまたブティックらしく、パネライの時計を選ぶためにこの上ない環境が整っていた。
問い合わせ先:オフィチーネ パネライ TEL.0120-18-7110 https://www.panerai.com/jp/ja/home.html ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
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