長年にわたって時計製造に携わってきた群馬精密が、2023年6月に立ち上げた新鋭ブランド【モノリス(MONOLITH)】。今回、第2弾コレクションとしてスウェーデン産のムオニナルスタ隕⽯を文字盤に使ったメテオライトモデルを発表した。価格は69万3000円(税込)。
建築家、窪田勝文氏が監修する独自のタイムピース
企画からアフターフォローまで一貫した時計製造・サービスを行う群馬精密の初のオリジナルブランドとして、2023年6月に誕生した【モノリス】。ミニマリズムの先駆者として国内外で活躍する建築家、窪田勝文氏が監修するタイムピースである。従来の腕時計とは一線を画すアプローチから生まれた創造的な意匠を、群馬精密が長年培ってきた技術、ノウハウで見事に具現化している。
その第2弾コレクションとして、初代「モノリス」のスタイルは踏襲しながら、文字盤をメテオライトに変更した新デザインモデルがリリースされた。
文字盤素材は希少なムオニナルスタ隕⽯
「モノリス」コレクションは、SF作品の金字塔とされる映画『2001年宇宙の旅』シリーズに登場する漆黒の物体「モノリス」からインスピレーションを得ており、日常で着用することによって気づき、覚醒をもたらすことをテーマとしている。第2弾では、宇宙とのつながりを意識し、文字盤の素材にメテオライトを初採用。不規則かつ細かな網目模様の表面となっており、光の当たる角度によって異なる表情を見せる。これはスウェーデン産のムオニナルスタ隕⽯から製造されたものだ。
時・分・秒針には夜光塗料開発のパイオニアである根本特殊化学のN夜光(ルミノーバ)を加工しており、従来よりも明るく、蓄光力も大きい。暗所では針のフォルムが強調され、優れた視認性をキープしている。なおN夜光はシルク印刷により上面に塗布されている。
フルブラックのチタンケースやこだわりのストラップを採用
45mm径のラウンドケースはチタン製で、IPマットコーティングによってオールブラックに仕上げている。これは『2001年宇宙の旅』に登場するモノリスを意識したデザインだ。この美しいブラックケースの研磨や加工は、すべて熟練の職人によって手作業で行われている。これらとの調和を考慮し、ブラックのラバーコーティングを施したレザーストラップを採用している。厳選素材とハンドメイドを魅力とするジャン・ルソー製で、美しいブラックで質感も高く、なによりも「モノリス」のために作られた専用ストラップという点も見逃せない。
国内MIYOTA製の機械式ムーブメントを搭載
メカのクオリティにもこだわり、日本の機械式ムーブメントメーカーであるMIYOTAで製造された自動巻き、キャリバー82S0を搭載している。精度や耐久性、信頼性を追求した設計で、パワーリザーブは42時間。各パーツはノイズテクスチャのような仕上げが施されており、ローターにはブランドをアピールするべく「MONOLITH」があしらわれている。“無機質”をテーマとする本機ならではのこのメカは、サファイアケースバックを通して鑑賞可能だ。
モノリス「メテオライト」 69万3000円/自動巻き(MIYOTA製Cal.82S0)、毎時2万1600振動、42時間パワーリザーブ。チタンケース(シースルーバック)、ラバー加工レザーストラップ、両球面サファイアクリスタル風防。直径45mm、厚さ13.97mm。10気圧防水。
問い合わせ先:群⾺精密 TEL.0278-58-3606 https://monolith.watch/
Text/三宅裕丈
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