<取材協力>
ブランパン
創業を1735年とする高級時計ブランド【ブランパン(BLANCPAIN)】は、現存する世界最古の時計ブランドとして知られている。“革新こそ伝統”を理念とし、スイス時計の文化を醸成させてきた一社だ。そんなブランパンは食の文化を広めるミシュランガイドとパートナーシップを結んでおり、先日開かれた「ミシュランガイド東京2024」の発表会にも協賛して「メンターシェフアワード」の授賞式に立ち会った。
↑ミシュランガイド東京2024でメンターシェフアワードを受賞された「てんぷら 近藤」の近藤文夫氏
ブランパンが贈るメンターシェフアワード
スイス時計界屈指の歴史と格式、そして技術を持つブランパンは、異なる文化に対しても尊敬の念を示し、それらへのサポートを複数にわたって実施している。代表的なものに海へのリスペクトを形にした「ブランパン オーシャン コミットメント」があり、これを通じて海洋保全の活動や啓発を行っているのだ。また食文化への敬意の表れとして、2020年からミシュランガイドとパートナーシップを締結。世界的なガイドブックのサポーターとなっている。
↑ミシュランガイド東京2024のサポート企業(一部)。ブランパンはその筆頭として名を連ねる
2023年12月初旬に開催された「ミシュランガイド東京2024」のイベントは、素材の質・料理技術の高さ・味付けの完成度・独創性・常に安定した料理全体の一貫性の5項目から選出され、掲載となった店舗や人物が発表される場となっており、ここでブランパンは重要なシーンを飾ることとなった。レストラン業界の発展に貢献する料理人・シェフを称える「メンターシェフアワード」の授賞式に参加し、受賞者である「てんぷら 近藤」の近藤文夫氏へのトロフィー授与を、スウォッチ グループ ジャパン株式会社 ブランパン事業本部 事業本部長の増田俊弘氏が担った。
↑ブランパン事業部 事業本部長の増田氏(中央左)と、てんぷら 近藤の近藤氏(中央右)
近藤氏は1991年にてんぷら 近藤を開業。魚介が中心だった江戸前天ぷらに、季節野菜を取り入れて現代の天ぷらの形を築いた料理人として知られている。今回、将来を担う若い世代の育成やレシピの公開によって天ぷらの発展に貢献するなど、その後進の指導と業界に対する取り組みが評価され、模範的なメンターとして選出された。
「メンターシェフアワード」の受賞について近藤氏は次のようにコメントしている。
(近藤氏)「天ぷらの魅力を広く知ってもらうことが私の夢でした。自身では80点の男と評価しているのですが、このような名誉ある賞をいただくことができ、大変ありがたく思っています。受賞は私だけでなく、先輩の方々や周りの方々があってのものです。ありがとうございました」
機械式時計とガストロノミーは分野が異なれど、共に革新や伝統が重んじられ、カルチャーとして育まれてきたことで独自の世界がある。その親和性に価値を見出すブランパンは、ミシュランガイドのオフィシャルパートナーのほか、有名な料理コンテストの公式タイムキーパーやブランドのコーポレートマガジン『Lettres du Brassus』の中で美食を極めたレストランを紹介するなど、食の文化を支える活動も継続してゆく。
Text:山口祐也(WATCHNAVI) ©️ MICHELIN
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