【カシオ(CASIO)】は、国際的なデザイン賞となるIFデザインアワード2024にて自社の5製品と1つのWebサイトの全6件が受賞したことを発表。6件の受賞は過去最多となり、その内、3件は同社が世界に誇る耐衝撃ウオッチ、G-SHOCKを含む腕時計となっている。
IFデザインアワード2024にて全6件を受賞
ドイツのハノーバーを本拠地とするiFインターナショナルフォーラムデザインが主催する、世界的に権威のあるデザイン賞、IFデザインアワード2024において、カシオの5製品とWebサイトの全6件が受賞。この内、耐衝撃ウォッチ、G-SHOCKの2モデル、1970年代後半に生産されたデジタルウオッチの復刻となる「52QS」と、3本の腕時計が選ばれた。
タフなデザインと機能を兼ね備えたマッドマン
今回、G-SHOCKから2モデルが選ばれているが、まずひとつ目は、土砂やがれきが山積・散乱する過酷な陸上での使用を想定した防塵・防泥構造の「MASTER OF G マッドマン」の新作として、2023年6月に発売された「GW-9500」だ。プロフェッショナルギアとして「強さと薄さ、使いやすさ」を徹底的に追求した質実剛健なデザインをベースに、カッティングガラスと接着構造を採用することでベゼルの高さを抑え、さらに高剛性を誇るカーボンコアガード構造によりケース厚14.8mmのスリムデザインを実現。多パーツ構成のプロテクターや別体構造のフロントボタンを採用によって、タフな存在感を強調している。さらにサバイバルに役立つツールとしてデジタルコンパスの実用性が大きく進化。上部の液晶で方位をグラフィック表示し、下部の液晶で時刻や計測値を大きく表示する二層構造の液晶の採用により、デザインと機能ともに完成度の高いモデルに仕上げられている。
G-SHOCK「GW-9500-3」 5万5000円/クオーツ(電波ソーラー)。バイオマスプラスチック+カーボン強化樹脂ケース、バイオマスプラスチックバンド。縦56.7×横52.7mm、厚さ14.8mm、質量81g。20気圧防水。
左右非対称のフォルムを持つフロッグマン
今回、受賞したふたつ目のG-SHOCKはブランドの最高峰コレクション、「MR-G」から2024年4月に初登場となったフロッグマン「MRG-BF1000R」だ。フロッグマンは、1993年のデビュー時からISOで定められているダイバーズ規格に準拠する200m潜水用防水を纏う本格的なダイバーズウオッチであり、その個性的な左右非対称のフォルムは、潜水時に手首の動きを妨げないようケースを中心からわずかに左側にずらしたもので、これがフロッグマンのアイコンデザインとなっている。「MRG-BF1000R」は、このフォルムをチタンボディで実現しており、樹脂をメタルに置き換えるにあたり、多数のパーツから構成する独自設計を採用。細部まで丁寧に研磨を施してからパーツを組み上げることにより、「MR-G」の名に相応しい美しい外観を作り上げた。なお、本機のケースは、Oリングや緩衝体なども含めると計76パーツから構成される。
G-SHOCK「MRG-BF1000R-1AJR」 59万4000円/クオーツ(Bluetooth搭載電波ソーラー)。チタンケース、樹脂バンド、サファイアクリスタル風防(内面反射防止加工)。縦56×横49.7mm、厚さ18.6mm。ISO200m潜水用防水。質量132g。
1970年代の個性派モデルを現代に復刻
2024年1月に発売された「A1100」コレクションは、1970年代後半に発売されたフロントボタンモデル「52QS」を、当時と同じフルメタルケースで復刻したモデルとなる。部位ごとにヘアラインとミラーで仕上げ分けを施しており、アイコニックなフロントボタンにもメタル素材を使用。「LIGHT」「MODE」など、機能名が刻まれたディテールが何ともユニークだ。また、表面をフラットに仕上げた多列タイプのメタルバンドを採用したことで、クラシカルなルックスと上質な着け心地の両立を実現している。メタルの質感が際立つメタルカラー(A1100D)、ケースとバンドにIP処理を施したゴールドカラー(A1100G)とグリーン液晶を採用したブラックカラー(A1100B)の3モデルをラインアップしており、どれもレトロモダンを極めた良作揃い。時計ファンのみならず、ファッショニスタからも高い支持を集めている。
カシオ クラシック「A1100D-1JF」 1万6500円/クオーツ。ステンレススチールケース&ブレスレット。縦40×横35mm、厚さ 9.1mm。質量90g。日常生活防水。
問い合わせ先:カシオ計算機 お客様相談室 TEL.0120-088925 https://gshock.casio.com/jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/三宅裕丈