ダイバーズの完成形だからこそわずかな改良が進化をもたらす――オリス120周年に「アクイスデイト」がリニューアル

<取材・撮影協力>
オリス(ORIS)

1904年創業の【オリス(ORIS)】は、当初から実用的な機械式時計にこだわり、信頼と実績を積み重ねてきたスイスブランドだ。今年リニューアルを実施した「アクイスデイト」は、オリスの伝統を引き継ぎつつ、新たな歴史をつくるダイバーズとして注目を集めている。


オリス「アクイスデイト 43.5mm」Ref.01 733 7789 4135-07 8 23 04PEB 40万7000円

他のダイバーズと一線を画す独自の機能美に磨きをかける

スイスに古くから伝わる機械式時計を護り、同時に多くの時計ファンを育ててきたブランドである「オリス」にとって2024年は特別な一年となっている。創業120周年を迎えるにあたり、フラッグシップコレクションの「アクイスデイト」を刷新。しかも、コストパフォーマンスに優れるムーブメント専門メーカー製をベースとしたキャリバー733ー1を搭載するモデルと、業界きってのハイスペックを実現したオリス自社製造のキャリバー400を搭載するモデルの双方を同時にリリースしたのだ。それらの進化の全貌を、解き明かす。


オリス「アクイスデイト キャリバー400 アップサイクル」Ref.01 400 7790 4135-07 8 23 02PEB 62万7000円

 

先ずはアクイスデイトを概略的に説明しよう。プロの潜水士の使用に十分耐える堅牢なダイバーズウオッチとして2011年にデビューした本コレクションは、曲線を主体とする独創的なデザインが、海を飛び出して幅広いシーンと多様なファッションに合わせやすいと評価されて人気を博してきた。ケースのサイズや素材、カラー、ストラップの違いなどでバリエーションを拡大し、2020年にはキャリバー400を初めて投入した上位バージョンも登場。オリスらしい適正なプライスという点も、性別や世代を超えて支持を集める理由となっている。

 

〈NEW「アクイスデイト」のレギュラーモデルは3サイズを展開〉

 

では、新生アクイスデイトに話題を移そう。新作は共通で、ケースとストラップの繋ぎ目にあたるラグの角度が緩かに、リューズガードが細身に変更されて、見た目のスリムさが強調されている。また、テーパーのついたブレスレットは中央コマがワイド化されて安定感が増した。実際のところケースの厚みは前作とほとんど変わらないものの、これら外装パーツの改良によってフィット感が向上し、腕が細い人も着用しやすくなっている。また、日付表示が文字盤と同色の仕様となった。


オリス「アクイスデイト キャリバー400 アップサイクル」Ref.01 400 7790 4150-07 8 23 02PEB 63万8000円

 

さらに今回、廃プラスチックを再利用して作られるリサイクルPET(ポリエステル繊維)を文字盤のマテリアルとして使った“アップサイクル”にもキャリバー400搭載モデルが誕生した。この文字盤は個体ごとに色合いやパターンが異なるため、世界唯一の腕時計が欲しい人にとって理想的な一本となっている。そしてサステナビリティに対するオリスの真摯な姿勢を体現すると共に、環境問題を世に問いかける特別なダイバーズでもある。

 

オリスの定番「アクイスデイト」がリニューアルで魅力アップ!


オリス「アクイスデイト 43.5mm」Ref.01 733 7789 4135-07 8 23 04PEB 40万7000円

本格派ダイバーズウオッチ「アクイスデイト」がモデルチェンジを迎え、外装もムーブメントも一新してバージョンアップ。持ち味であるスタイリッシュさが増して装着感が高まり、パワーリザーブが41時間へと強化されている。サイズバリエーションは43.5mm・41.5mm・36.5mmの3型をラインナップ。文字盤はブルーのほか、ブラック、グリーン、クリーム色のマザー・オブ・パール、リサイクルPET素材のアップサイクルを揃え、ステンレススチールブレスレットまたはラバーストラップから選択できる。信頼性の高いセリタ社製ベースのキャリバー733-1やミニッツスケール付きセラミックベゼルの搭載は共通。

スペック:自動巻き(Cal.733-1)、毎時2万8800振動、41時間パワーリザーブ。ステンレススチール(シースルーバック)&ブレスレット。直径43.5mm。30気圧防水。

 

43.5mmモデルには自社製造のキャリバー400搭載モデルも登場!


オリス「アクイスデイト キャリバー400 アップサイクル」Ref.01 400 7790 4150-07 8 23 02PEB 63万8000円

自動巻きマニュファクチュールムーブメントを搭載する「アクイスデイト」も新世代機へ移行。デイリーユースに適するツールウオッチに、クロノメーターを超える精度やロングパワーリザーブ、ISO764の規定を上回る耐磁性能といった高性能を備える。海洋保護のためのビジョンしたアップサイクルの文字盤のキャリバー400モデルは今回初登場だ。

スペック:自動巻き(自社製Cal.400)、毎時2万8800振動、120時間パワーリザーブ。ステンレススチール(シースルーバック)&ブレスレット。直径43.5mm。30気圧防水。

アクイスデイト キャリバー400のディテールをチェック!


↑《シースルーバック》硬質なサファイアクリスタルバックより「キャリバー400」を鑑賞できる。そのムーブメントの質実剛健な作りも特徴だ。


↑《バックル》新アクイスデイト キャリバー400のバックルは、2種類のエクステンション機能を装備。写真は上段から、通常時/6時側を伸ばした状態/12時側の補助コマを出した状態。ダイビングスーツの上から着用するための延長機能だが、汗ばむ季節の長さ調節としても役立つ。

 


↑《夜光》針やインデックスに8~10時間蓄光が続くトリチウムSPOを塗布。スーパールミノバよりも強力で、安全性も確保されている。

 


↑《バンド交換》ブレスレットのエンドピースのフラップを持ち上げることで、別売り専用ラバーストラップへの換装が可能だ。

 


↑《ケース》ラグとリューズガードが改められ、さらにスタイリッシュな外観に。腕へのフィット感が高められている。

新しいキャリバー400モデルはグラデーションを強めたブルーとグリーンも用意!

 

問い合わせ先:オリスジャパン TEL.03-6260-6876 https://www.oris.ch/ja-JP

※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text/山口祐也(WATCHNAVI) Photo/江藤義典

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