売り上げを環境保全や慈善事業に寄付するチャリティーウオッチをテーマに、【ゼニス(ZENITH)】、【ノルケイン(NORQAIN)】、【オリス(ORIS)】の新作モデルをピックアップした。チャリティーウオッチは、社会貢献という要素だけでなく、特別なデザインやカラーをあしらったユニークなモデルが多く、時計単体として見ても魅力を放つ。
「デファイ スカイライン」を気品あるピンクでアレンジ
【ゼニス(ZENITH)】から乳がん撲滅の取り組みを行っている世界有数の乳がん支援団体、スーザン G. コーメン®乳がん財団へのサポートの一環として「デファイ スカイライン ピンク エディション」が発表された。ゼニスは同財団の掲げる「地域社会のニーズに応え、革新的な研究を支援することで、一人でも多くの命を救いたい」という目標に共感し、数年前より支援活動を行っている。
世界100本限定の「デファイ スカイライン ピンク エディション」は、2022年発表の「クロノマスター オリジナル ピンク エディション」、2023年の「クロノマスター スポーツ」と同じく、ピンクがキーカラーとなり、「デファイ」コレクションでは初めて同カラーの採用となる。ファセットカットのベゼルを配した41mm径のケースに、サンバーストサテン仕上げが施されたピンク文字盤がセッティングされるが、柔らかで気品あるカラーリングのため、男女問わずに着用することができそうだ。この特徴的なピンク文字盤の上には、ゼニスの象徴である4つの点を結んだ星があしらわれており、3時位置にはデイト表示、9時位置には世界初となる1/10秒計をレイアウト。華やかな表情の中にも、こだわりのディテールや機能性がきっちりと詰め込まれている。
自社製となる高性能ムーブメント、エル・プリメロ 3620
本機にはゼニスの自社製となる自動巻きムーブメント、キャリバー エル・プリメロ 3620を搭載。5Hz(毎時36000VpH)の高振動を誇り、約60時間のパワーリザーブを実現する高効率の双方向回転式自動巻き上げメカニズムを備えた最高水準のムーブメントとなる。また、ストラップにはクイックストラップチェンジ機構を搭載しており、付属のホワイトラバーストラップに工具不要で簡単に付け替え可能だ。
「デファイ スカイライン ピンク エディション」は世界100本限定で、ゼニスの直営店とオンラインブティック、および世界中の正規販売店で販売され、その売り上げの20%は、スーザン G. コーメン®乳がん財団に直接寄付され、活動資金として役立てられることになる。
ゼニス「デファイ スカイライン ピンク エディション」 Ref.03.9301.3620/18.I001 137万5000円/自動巻き(Cal.エル・プリメロ 3620)、毎時3万6000振動、約60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径41mm。10気圧防水。世界限定100本。
問い合わせ先:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス TEL.03-3575-5861 https://www.zenith-watches.com/ja_jp
富士山をモデルにしたスケルトンモデル
【ノルケイン(NORQAIN)】にとって山の頂きは、最高峰に挑み続けることのシンボルでありブランドの最も大切な価値。中でも富士山はノルケインにとって特別な存在だ。世界には有名な山々が無数にあるが、独立峰すなわち単独の形でそびえる山は、ノルケインのブランドロゴのモチーフともなっているスイスのマッターホルンやアフリカ最高峰のキリマンジェロ、そして日本の富士山など、ごく僅かしか存在しない。
他の誰にも依存せず、孤高の存在としてそびえたつ。その存在を眺め、スイス時計の頂きを目指したいという決意からノルケインはスタートした。ブランドの誕生から6年、大きな飛躍を遂げた今、ついに日本人にとっての最高峰、富士山を掲げた特別モデルを発表した。頂点を目指す人、NO.1のタイトルに挑む人に向けた「ネベレスト MT.FUJI スペシャルエディション」は、その挑戦を共にサポートしていく存在になるはずだ。
白い頂きを連想させるカラーリング
「ネベレスト MT.FUJI スペシャルエディション」は、ノルケインのコレクションの中でも最高峰の頂きに挑むことをイメージしたネベレストモデルをベースに開発された。ネベレストとはNEVER REST、決して休まない、夢をつかむまであきらめないというメッセージを表している。このモデルは、定番モデルと同じくマニュファクチュールムーブメントを搭載しながら、富士山の頂きを連想させるグレーシャー文字盤とネイビーのインデックス、針を採用。さらにケースバックには富士山のシルエットが刻まれている。世界の数少ない独立峰であり、登山家の誰もが頂点に立ちたいと願う富士山をモチーフにしたモデルは、日本人だけでなく海外の時計好きにも注目されそうだ。ちなみに、このモデルの売上げの10%は、バタフライ・ヘルプ・プロジェクトに寄付され、ヒマラヤ山脈で命を落としたシェルパの家族への支援と、彼らの子供たちが教育を受けるために使われる。
ノルケイン「ネベレスト MT.FUJI スペシャルエディション」 Ref.NN1001SC2A/WGL109/150S 66万円/自動巻き(Cal.NN20)、毎時2万8800振動、70時間パワーリザーブ。316Lステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。サファイアクリスタル風防(両面無反射加工)。直径40mm、厚さ12.55mm。20気圧防水。
問い合わせ先:ノルケイン ジャパン TEL.03-6864-3876 https://www.norqain.com/?lang=ja
サッカーリーグLFPとのコラボモデル
オリスは、2022年からフランスのプロサッカーリーグLFPとサステナビリティパートナーの関係を構築してきた。LFPは欧州で最も社会貢献に力を入れているサッカーリーグであり、リーグに所属するすべてのチームが、2500の団体を支援する2000以上の活動に関わっている。現在、オリスはフランスリーグのトップ2である、リーグ1マクドナルドとリーグ2BKTのオフィシャルタイムキーパーを務めている。
オリスは、LFPのチャリティパートナーであるフランスの全国児童保護連盟協会CNAPEと共同でサステナビリティプログラムに取組む。その一環として、毎年開催される子供のためのサッカー大会「子ども擁護トーナメント」をプロモートする特別な時計「ダイバーズ65 LFPリミテッドエディション」を発表。この時計は「HelloAsso」というプラットフォームで大会チケット購入者10名に当たる懸賞にも寄付され、チケット販売収益はCNAPEの活動資金になっている。
オリスの共同経営責任者ロルフ・スチューダーは今回の協賛について以下のように語っている。
「LFPとの協賛は素晴らしいものです。単純に目立つところにオリスのロゴを張り付けるのではなく、それによって実際にものごとを動かすことが目的です。LFPとCNAPEとのコラボレーションはオリスの目標を共に達成するための力になります」
「ダイバーズ65 LFPリミテッドエディション」は、オリスのレトロスポーツデザインのダイバーズ65をベースに、CNAPEにインスパイアされた無垢な子どもの手書き文字のようなフォントを使用している点が最大の特徴だ。文字盤の文字に使われた「スクリプトタイプフェース」は、ブランドロゴにも適用されており、オリスのコラボモデルとしては珍しい仕様となる。water resistant(防水)と言う文字は、同じ字体だが、CNAPEの子どもサッカー大会の「子どもの擁護者」と言う意味のロゴと同じレインボーカラーを使用。文字盤は、国連SDGsの17番の目標「パートナーシップで目標を達成しよう」の青色で配した。ケースバックには、LesDefeneurs de l’Enfance(子どもの擁護者)と刻印された特別仕様になっている。
オリス「ダイバーズ65 LFPリミテッドエディション」 Ref.733 7771 4085-Set 44万円/自動巻き(Cal.オリス733)、41時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース&ブレスレット。サファイアクリスタル風防。直径38mm。10気圧防水。世界限定1000本。
問い合わせ先:オリスジャパン TEL.03-6260-6876 https://www.oris.ch/jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/平野翔太(WN編集部)