2024年末に発表された新作時計から注目モデルをピックアップして紹介。1926年創業のスイスブランド【チューダー（TUDOR）】からは、長年にわたりフランス海軍のサプライヤーを務めた実績を物語るマルチタイム表示モデルが発表された。また、1884年創業のスイスブランド【ブライトリング（BREITLING）】からは、18Kレッドゴールドケースにマザー オブ パールのダイアルを組み合わせた日本限定クロノグラフが登場。スポーティでありながらラグジュアリーであり、実用性も兼ね備える両モデルについて解説する。
フランス海軍航空隊のための「ペラゴス」
チューダーは、1950年代からフランス海軍の制式サプライヤーとしてタイムピースを提供してきた実績を持つ。そんな同社の最新作は、その信頼性の高さが海軍航空部隊にまで広まったことを証明する一本。軍事用語でズールータイムと呼ばれるUTC表示を担うのはオレンジの針。通常のスノーフレーク型時針、回転ベゼルとの組み合わせにより、最大で3つの異なるタイムゾーンを把握可能とした。ケースのラグ同士を繋ぐストラップバーは、FXDならではの特徴。ここに、本機特別仕様として由緒あるジュリアン・フォール社の特製ファブリックストラップが通されている点も魅力だ。そして高精度、高防水、超高耐磁を保証するマスター クロノメーターの取得と、ストーリーから性能まで語りどころの満載のモデルとなっている。
チューダー「ペラゴス FXD GMT “ZULU TIME”」 Ref.M2542G257NU-0002 66万3300円
フランス海軍航空隊のニーズに応えるマルチタイムゾーン表示モデル。マスター クロノメーター認定を受けているほか、特殊な“FXD”ケース構造も特徴のひとつだ。
スペック：自動巻き（Cal.MT5652-U）、毎時2万8800振動、約65時間パワーリザーブ。グレード2 チタニウムケース、ファブリックストラップ、サファイアクリスタル風防。直径42mm、厚さ12.7mm。20気圧防水。
問い合わせ先：日本ロレックス / チューダー TEL.0120-929-570 https://www.tudorwatch.com/ja
ブライトリングの日本限定モデルといえば「マザー オブ パール」
2024年、創業140周年キャンペーンをグローバルに展開した【ブライトリング（BREITLING）】が、お祝いムード全開の中で日本限定クロノマットを発表した。最大の特徴は、18Kレッドゴールドケースにミッドナイトブルーのマザー オブ パール製ダイアルを融合した点にある。ひとつとして同じ風合いのないダイアルの幻想世界を、高貴な輝きを放つポリッシュゴールドのベゼルが盛り上げる。こうした表現もまた、ブライトリングの長い歴史のうえで培われたセンスと言える。
クロノメトリーで聞いた話では、マザー オブ パールのダイアルは特別な専門サプライヤーからブライトリングの厳格な品質基準を満たす完成品のみを買い付けるという。その特別な工程を組み込むのは、主に熱心な日本のファンの期待に応えるためのもの。日本限定50本の超希少クロノマットを手にすれば、きっと世界中のブライトリングファンが羨むことだろう。
ブライトリング「クロノマット B01 42 ジャパン リミテッド」 Ref.RB01346A1C1S1 325万6000円
あらゆるシーンや用途に対応する万能の機械式クロノグラフの日本限定バージョン。人気の高いマザー オブ パールを用いたミッドナイトブルーのダイアルが個性を主張する。
スペック：自動巻き（Cal.ブライトリング01）、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。18Kレッドゴールドケース（シースルーバック）、ラバーストラップ、ドーム型サファイアクリスタル風防（両面無反射加工）。直径42mm、厚さ15.1mm。20気圧防水。日本限定50本。
問い合わせ先：ブライトリング・ジャパン TEL.0120-105-707 https://www.breitling.com/jp-ja/
※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
◎本記事は『ウオッチナビ 2024 Winter Vol.96』より抜粋・編集しています。
Text／WATCHNAVI編集部