LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループが主催する高級時計のイベント、「LVMH ウォッチ ウィーク」が先日開催され、LVMHグループに所属する計9つのブランドが集ってニューモデルを発表した。世界中から注目を集めるこれらの新作を、ブランドごとに紹介する。本記事では、ハイビートムーブメントの傑作、エル・プリメロキャリバーを柱とする【ゼニス(ZENITH)】のニューモデルを解説。
性格の異なる2種類のエル・プリメロ搭載機
ゼニスは今回の発表を2種3型に絞った。ひとつ目は、もはや定番機として認知が広がった「クロノマスター スポーツ」をベースに、レインボーサファイアを用いた贅を尽くしたバリエーション。本機の登場により、名門マニュファクチュールが外装のスペシャリストでもあると誇示した。
ふたつ目が、これまでになかった「デファイ スカイライン クロノグラフ」のスケルトンモデルだ。ダイナミックかつ精緻なオープンワーク文字盤を踏襲しつつ、1/10秒までの計測表示を明確にするエル・プリメロキャリバーの機能性も存分に発揮している。
伝説的なクロノグラフを虹色のジェムストーンが彩る
ゼニス「クロノマスター スポーツ レインボー」 Ref.45.3104.3600/21.M3100 1540万円
エル・プリメロキャリバーとスポーティなルックスで好評なクロノグラフに、40個のサファイア(約3.9カラット)とその10秒間隔に10個のバゲットカットダイヤモンド(約1カラット)をあしらったベゼルを採用。インデックスもレインボーサファイアだ。
スペック:自動巻き(自社製Cal.エル・プリメロ 3600)、毎時3万6000振動、約60時間パワーリザーブ。18Kホワイトゴールドケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径41mm。10気圧防水。
力強いオープンワークの高振動クロノグラフ
ゼニス「デファイ スカイライン クロノグラフ スケルトン」 (上)Ref.03.9500.3600/79.I001 (下)Ref.03.9500.3600/78.I001 各202万4000円
1960年代のゼニスの「ダブルZ」ロゴを彷彿とさせる幾何学的なカットアウトやアジュレ仕上げのグレーサブダイアルなど、エッジの効いたオープンワークデザイン。専用ストラップシステム搭載で、ブレスレットとラバーストラップを容易に交換できる。
共通スペック:自動巻き(自社製Cal.エル・プリメロ 3600SK)、毎時3万6000振動、約60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット(交換用ラバーストラップが付属)。直径42mm。10気圧防水。
問い合わせ先:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス TEL.03-3575-5861 https://www.zenith-watches.com/ja_jp
※価格は記事公開時点の税込価格です。
◎本記事は『ウオッチナビ 2025 Spring Vol.97』より抜粋・編集しています。
Text/WATCHNAVI編集部
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