1868年創業のスイスの老舗時計ブランド【IWCシャフハウゼン(IWC SCHAFFHAUSEN)】が、所蔵する歴史的なモデルを販売する新サービス「IWC. Curated.」の開始を発表した。日本を含む世界4か国での先行展開となる。
ブランドの歴史的なタイムピースをブティックで販売
IWCシャフハウゼンが歴史的なタイムピースを扱う新しいサービス、IWC. Curated.を開始する。これは、スイス・シャフハウゼンにあるIWCミュージアムのエキスパートが厳選したモデルを、ブティックで販売するという試みだ。年代物となると、コンディションが気になるところだが、IWCは徹底した商品管理とアフターサービスで、その懸念を払拭する。
シャフハウゼンのIWC本社では、熟練のヴィンテージ時計技師がすべてのウオッチに入念な検査と修復を実施。何十年もの経験を持つ彼らがケースやブレスレット、ムーブメントを丁寧に修復し、可能な限り当時の純正部品を使い、オリジナルの忠実な再現を試みている。この作業は、ブランドが長年培ってきた、過去のムーブメントや部品に関する膨大な資料を基に行われ、修復後、本物であることとその出自を証明する公式認定書を発行。すべてのIWC. Curated.ウオッチには国際保証が付帯し、登録することで8年間に延長が可能となる。
IWCミュージアム館長のデイヴィッド・サイファー氏は、このサービスにかける想いを次のように語る。
「IWC. Curated.によって、私たちはIWCの伝統を形づくってきた時計を手にすることができる特別な機会を、世界の時計愛好家の皆さまにご提供したいと思いました。こうした時計がどのような過去をたどってきたのかに想いを馳せながら、新しいストーリーを紡ぐことができるよう、心を込めて準備するのが私たちの務めです」
依頼に応じて特定のモデルを探すサービスも展開
IWC. Curated.では、ブランドの歴史を形作ってきた重要なモデルが数多く用意。1970年代に時計デザイナー兼芸術家のジェラルド・ジェンタがデザインしたオリジナルの「インヂュニアSL」(Ref.1832)、IWCの頭脳と呼ばれた時計師 クルト・クラウスによって開発され、ブランド初の永久カレンダーを搭載した「ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ」(Ref.3750)、そして1952年に英国空軍のために開発された耐磁性能を持つ航法士用のツールウオッチ「マーク11」(Ref.6B/346)など、マニアを唸らせる伝説的なモデルが揃う。なお、IWC. Curated.では、顧客の依頼に応じて特定のモデルを探し出すサービスも行う予定となっている。
歴史的に価値のあるヴィンテージウオッチを、信頼できる形で手に入れることはこれまで容易ではなかった。しかし、このサービスは時計愛好家の長年の悩みを解決するものだ。IWC. Curated.は、まずスイス、日本、英国、ドバイの4カ国の店舗でのみ展開。日本ではIWC銀座ブティック(東京・中央区)にて、2025年9月5日(金)より店頭での展開が始まる。
問い合わせ先:IWCシャフハウゼン TEL.0120-05-1868 https://www.iwc.com/jp/ja/
Text/三宅裕丈
- TAG