「ブルガリ」進化の瞬間を刻む 受賞作・新店・新アンバサダーがそろい踏み

ブルガリ(BVLGARI)】がこの秋、ブランドを象徴する3つの大きなニュースを発表した。「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」がGPHGでトゥールビヨンウォッチ賞を受賞し、技術力の高さを改めて証明したほか、表参道に新たな旗艦店となるブティックをオープンし、ローマのエレガンスを東京に吹き込んだ。さらに、俳優・アーティストの目黒蓮がアンバサダーに就任し、ブランドの世界観に新たな輝きを加える季節となっている。

ジュネーブ ウォッチ グランプリ2025にてトゥールビヨンウォッチ賞を受賞

 

本年度もブルガリはGPHG(ジュネーブ ウォッチ グランプリ)に参加し、トゥールビヨンウォッチ部門に「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」、アイコニックウォッチ部門に「セルペンティ MB&F 限定モデル」、ジュエリーウォッチ部門に「セルペンティ エテルナ」をエントリーした。

ジュネーブで毎年開催されるこのグランプリにおいて、近年ブルガリは高い評価を得ている。2021年には「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」が最高賞である「AIGUILLE D’OR(金の針賞)」を受賞したほか、2023年の「セルペンティ クレオパトラ」、2022年の「セルペンティ ミステリオーシ ハイジュエリー シークレット ウォッチ」など、これまでに11の賞を獲得してきた。そして2025年度は、「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」がトゥールビヨンウォッチ賞を受賞した。

トゥールビヨンの世界

2025年に発表された「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」は、トゥールビヨンの最薄記録を樹立しただけでなく、ブルガリのウォッチメイキングに対するマニフェストを体現するタイムピースである。ローマのハイジュエラーであるブルガリがスイスに擁するウォッチ部門は、象徴的な複雑機構であるフライングトゥールビヨンを、厚さわずか1.85mmのムーブメントにスケルトントゥールビヨンとして搭載することで、その卓越した技術力を示した。18世紀の発明以来、トゥールビヨンは精度を追求するウォッチメイキングの頂点に君臨してきた。ムーブメントが生む絶え間ない回転は、鼓動する心臓のリズムを思わせ、時計に独自の生命感を与える。ブルガリの超薄型ウォッチの歴史はトゥールビヨンから始まった。2014年に発表された「オクト フィニッシモ トゥールビヨン」に搭載された手巻きムーブメントは、厚さわずか1.95mmという当時世界最薄のフライングトゥールビヨンであった。そして2025年、ブルガリは新作「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」においてスケルトン構造をさらに進化させ、ムーブメント全体に美しい光と影のコントラストを生んだ。ベゼルフランジのポリッシュ仕上げの斜面、ロジウムメッキが施されたトゥールビヨンテンプや慣性ブロック、サンバースト加工ロジウムメッキのトゥールビヨンブリッジなど、現代的な装飾技法が各所に用いられ、機械式時計ならではの芸術性を一層引き立てている。

スケルトン構造の設計には、効率性、美しさ、耐久性、信頼性、そして装飾性のすべてを高いレベルで両立することが求められ、許容される誤差は極めて小さい。ゆえに、デザイン・製作・仕上げの各段階において絶対的な精度が要求される。こうして誕生した「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」は、ブルガリの超薄型ウォッチ技術の粋を結集したモデルであり、革新的なアプローチとウォッチメイキングにおける新たな飛躍を象徴する1本となっている。

複雑性を極めるこのプロジェクトにおいて、ブルガリはウォッチメイキングの基本原理に立ち返り、3次元ではなく2次元の思考で設計を進めた。この前例のないアプローチは、開発チームに新たな活力と創造的なコラボレーションをもたらし、2針表示への回帰をはじめとする徹底した技術の再構築へとつながった。それにより、本作には温かみある人間的なタッチが宿る結果となった。ブルガリは、洗練と精緻を追求する姿勢を絶えず持ち続けており、その哲学はこの「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」に明確に表れている。

 

表参道に新ブティックをオープン

 

2025年11月22日、ブルガリは東京・表参道に新たなブティック「ブルガリ 表参道」をオープンした。多様な文化が交錯し華やかな輝きを放つこのエリアに、同ブランドはイタリアの優美なるエレガンスとローマンハイジュエラーとしての世界観を新たに吹き込んだのである。表参道は、ラグジュアリーからストリートまで多彩なカルチャーが集まり、東京でも屈指のエネルギーに満ちた街として知られる。「ブルガリ 表参道」は、そうした都市の躍動に呼応しつつも、ローマへの賛美を込めた空間で来訪者を迎えるブティックである。イタリアンライフの歓びを体現し、ブルガリを愛する人々が心地よく過ごせる場として設計されている。

↑「オクト フィニッシモ ゴールド」

ローマ建築とブランドの象徴を織り込んだデザインコンセプト

ブティックの外観から内装に至るまで、ブルガリを象徴する数々のデザインコードが随所にちりばめられている。外観には、カラカラ浴場のフロアモザイクをモチーフにした「ディーヴァ ドリーム」のシェイプが細やかな幾何学模様として表現され、コンビネーションゴールドの色彩がまばゆい存在感を放つ。エントランスは、ローマ・コンドッティ通りの旗艦店同様、古代ローマ建築を想起させるトラバーチーノ・ナヴォーナで縁取られている。1階に入るとまず目に飛び込むのは、彫刻的な存在感を放つトラバーチンの円形カウンターである。イタリアの高度な職人技が息づくこのカウンターは、空間の象徴的な役割を担っている。また、ヴェニーニによるムラーノガラス製のシャンデリアは、ブルガリの象徴であるセルペンティ(蛇)を称えたデザインで、1940年代から続くブランドの伝統を映し出している。大理石の床はナチュラルな美しさを際立たせつつ、タイムレスなイタリアンデザインの魅力とクラフツマンシップの質を感じさせる。さらに、ブルガリのシグネチャーである8角形のショーケースにはローマの夕暮れを想わせるシルクが配され、ディスプレイされたジュエリーやウォッチの輝きをより鮮やかに際立たせている。

↑「セルペンティ セドゥットーリ」

伝統技法とモダンデザインが融合したプロダクト展示

ブティックでは、ブルガリを代表する「トゥボガス」技法によるジュエリーやウォッチも展示されている。メゾンが誇る芸術性と現代的な解釈が融合したこれらの作品は、多様なスタイルを楽しめるアイコンピースとして知られる。こうしたプロダクトが空間の随所と調和し、ブルガリの伝統とクラフツマンシップを称える温かく豊かな世界観を生み出している。

↑「ルチェア ノッテ デ ルーチェ」

VIPラウンジに広がるローマの光とブルガリの美学

2階のVIPラウンジは、ブルガリの卓越した技術を象徴するハイジュエリー「ディーヴァ ドリーム」の世界観を中心に構成されている。ローマを包む魔法のような太陽光をイメージした空間は、ブランドのインスピレーション源を鮮やかに表現したものである。イタリアンデザインの家具やシルククッションが配されたラウンジは、ブルガリならではのホスピタリティを存分に感じられる、心を満たす特別な場所となっている。

「ブルガリ 表参道」では、厳選されたアート作品が空間をさらに豊かなものにしている。1970年代のヘリテージブローチから着想を得たパネルには、富士山を繊細に描いたモチーフが取り入れられ、東洋の美意識への敬意がうかがえる。ブルガリの自由な創造性と日本文化の洗練が高い次元で融合し、時代を超えるアートとして昇華されている。また、1950年代のアーカイブスケッチは、ユニークなハイジュエリーピース「セブンワンダーズ ネックレス」の創作プロセスを現代に伝える貴重な資料として展示されている。

 

【ブルガリ 表参道】
住所:東京都港区北青山3-6-1 オーク表参道
TEL:03-3409-0020
営業時間:11:00~20:00

 

目黒蓮がブランドアンバサダーに就任

 

ローマで誕生した世界的ハイジュエラーであり、ハイエンドウォッチメイカーとして知られるブルガリは、俳優・アーティストとして活躍する目黒蓮が新たにブランドアンバサダーに就任したことを発表した。目黒蓮は、不断の努力によって磨き上げられた確かな演技力、心に響く歌声、繊細かつ力強いダンススキル、そして誠実な人柄を併せ持つ存在である。その漆黒の瞳に宿る揺るぎない決意、冷静さと情熱を内包する佇まい、繊細さとダイナミズムが共存する表現力は、まるで多彩な色彩を放つ宝石のようである。こうした多面的な魅力が、ブルガリ ファミリーの精神と見事に重なり、今回のアンバサダー就任へとつながった。

↑「ブルガリ・ブルガリ↑

目黒蓮が語るブルガリとの出会いと未来への期待

アンバサダー就任にあたり、目黒蓮は次のようにコメントしている。

「世界的なブランドであるブルガリのアンバサダーに就任することを大変光栄に思います。自分を迎え入れてくれたブルガリ ファミリーの皆さまへ感謝するとともに、これからブルガリの世界を知って、たくさんの方に共有できることがとても楽しみです。先日、東京のカレイドス展を訪れた時にジュエリーが放つ色彩が心の奥に深く響いて、職人の方の魂を感じることができました。実はカレイドス展をきっかけに仕事の合間に1人でブルガリの店舗に行かせてもらったのですが、たくさんのジュエリーが並ぶ姿、その空間がとても素敵で特別な時間になりました。単なる輝きだけではない、たくさんの魂、想いが込められたブルガリのジュエリーと共に、自分も真の輝きを放つ存在でいられるように挑戦し続けていきたいと思います」

ブルガリはこれまでも世界各地で卓越した感性と表現力を持つアーティストをアンバサダーとして起用してきたが、目黒蓮の就任は日本市場における新たな象徴と言える。彼の持つ透明感、芯の強さ、そして研ぎ澄まされた佇まいは、ブルガリが追求してきた真の輝きと深く共鳴する。今後、目黒蓮がブルガリのジュエリーやウォッチとともにどのような物語を紡ぎ、どのように輝きを増していくのか。ブランドとともに創り上げる新たなビジュアルやキャンペーンへの期待が高まるばかりである。

 

問い合わせ先:ブルガリ ジャパン TEL.0120-030-142 https://www.bulgari.com/ja-jp/

Text/平野翔太

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