ロンジンのアーカイブと現行モデルを同時に味わえる──「ハイドロコンクエスト」全モデルが揃う銀座ポップアップ

ロンジン(LONGINES)】は、「ロンジン アーカイブ展 ポップアップストア」を2026年4月24日から5月10日まで、東京・銀座のシテ・ドゥ・タン・ギンザで開催されている。さらに会場では、新作「ハイドロコンクエスト」の全モデルを直営店限定モデル含めてラインナップ。

記事のポイント

・ロンジンのヘリテージピースと現行コレクションを同じ導線で見比べられる、時計愛好家には見逃せない期間限定ポップアップ。
・新作ダイバーズ「ハイドロコンクエスト」は39mmと42mmの2サイズ、ブレス違いを含む全モデルが一堂に会するのが大きな魅力。
・パイロットウォッチや懐中時計まで射程に入る内容で、コレクションの背景まで理解して選びたい層に刺さるイベント。

現行モデルを売る場で終わらない、アーカイブ起点の見せ方が興味深い

今回の催しで注目すべきは、単なる販売会ではなく、ロンジンの来歴を踏まえて現行機を見せる構成になっている点だ。会場には「ロンジン アーカイブ展 ~時を紡ぐウォッチメイキングの軌跡~」が併設され、ブランドのウォッチメイキングを「エレガンス」「パイオニア精神」「精度」という3つの軸で紹介。スイス・サンティミエのロンジン ミュージアムから厳選したヘリテージピース19点が一般公開され、1910年代初頭のジュエリーウォッチから、航空史と結びつくパイロットウォッチ、スポーツ計時を支えた高精度モデルまでを見ることができる。現行モデルのスペックだけでは見えてこない“その時計がどのような文脈で生まれてきたのか”まで追えるのは、WATCHNAVI編集部的にも特筆すべきポイントといえるだろう。

機械式腕時計を選ぶ際、ムーブメントの種類やケース径、ブレスレットの質感はもちろん重要だが、同じくらい効いてくるのが“ブランドらしさ”である。とくにロンジンのように長い歴史を持つメゾンでは、現行のコレクションが過去の名作をいかに受け継いでいるかを知ることで、一本の見え方が大きく変わる。今回のイベントは、その系譜をパネル展示と実機で立体的に体験できる点が強みだ。復刻系のヘリテージモデルと最新ダイバーズを同じ会場で確認できるため、単なる新作チェックに留まらず、自身の好みがクラシック寄りなのか、実用スポーツ寄りなのかを見極める場としても機能するはずだ。

見逃せない主役は新作「ハイドロコンクエスト」全ラインナップ

販売面での主役は、やはり新作「ハイドロコンクエスト」である。プレスリリースによれば、ポップアップストアでは3月末発売以降に高い支持を集めている同作の全モデルをラインナップ。ケースサイズは39mmと42mmの2本立てで、ステンレススチール製ミラネーゼメッシュブレスレット仕様と、Hリンクブレスレット仕様が用意される。カラーバリエーションは、ルミナスブルーのベゼル×ブラックダイアル、ブラックベゼル×フロステッドブルーダイアル、スレートグレーベゼル×ブラックダイアル、ブルーベゼル×ブルーダイアル、ブラックダイアル×ブラックベゼル、グリーンダイアル×ヴァーダントグリーンベゼル、さらにブルーベゼル×フロステッドブルーダイアルの直営店限定モデルまで揃う構成だ。価格はミラネーゼメッシュ仕様が各34万3200円、ブレスレット仕様が各32万4500円(税込)となる。

ここで活きてくるのが、サイズ違いとブレス違いを実機で横並びに比較できる点である。ダイバーズウオッチはスペック表だけでは装着感が読みにくく、39mmと42mmの差も手首に載せると印象が大きく変わる。加えて、ミラネーゼメッシュはケースとの一体感やドレッシーな見え方が魅力であり、Hリンクブレスレットは王道のスポーティさと汎用性が光る選択肢だ。写真で見ると似ていても、実際にはラグからブレスへのつながり方や、ケースサイドの見え方、手首上での重心バランスに違いが出る。購入候補を絞っている読者ほど足を運ぶ意味があるだろう。全バリエーションが一堂に会する場は意外に貴重である。

アーカイブ展示とつながる“ロンジンらしさ”を手元で確認できる

このイベントが時計愛好家に響く理由は、「ハイドロコンクエスト」を単体の新作としてではなく、ブランドの歴史的積み上げの延長線上で見せている点にある。アーカイブ展では新作のデザインルーツとなるダイバーズウオッチや、「ハイドロコンクエスト」の初代モデルも展示されるという。つまり、現行作のベゼルデザインやダイアルの表情、ケースプロポーションを、過去モデルとの連続性の中で眺められるわけだ。新作の完成度を語るうえで“どこを変え、どこを守ったのか”は非常に重要だが、その比較材料が用意されているのは実にぜいたくな試みである。

時計好きの目線でいえば、こうした展示は単なるブランドヒストリーの紹介にとどまらない。ダイバーズ、パイロット、ドレスという各ジャンルにおいて、ロンジンがどの意匠を継承し、どの部分で現代化を進めてきたのかを確認する手がかりとなる。たとえばスポーツモデルの選び方ひとつ取っても、実用性優先で現代的なルックスを重視するのか、歴史性や物語性込みで所有したいのかで“刺さる一本”は変わってくる。今回の展示構成は、その判断材料を増やしてくれるのがうれしい。単に人気作を並べるだけではなく、コレクションの背景まで見せる姿勢は、時計専門メディアとしても注目すべき文脈である。

アワーアングルからビッグアイまで、パイロット系の名作も販売対象

ポップアップストアで販売されるのは「ハイドロコンクエスト」だけではない。展示テーマのひとつである「パイオニア精神」と連動し、歴史的名作の復刻モデル「ロンジン リンドバーグ アワーアングル ウォッチ」や「ロンジン アヴィゲーション ビッグアイ」など、アイコニックなパイロットウオッチも展開される。加えて、人気の「ロンジン スピリット」コレクションも幅広く用意されている。プレスリリース内で明示された価格は、「ロンジン リンドバーグ アワーアングル ウォッチ」が85万3600円、「ロンジン アヴィゲーション ビッグアイ」が60万3900円(税込)。さらに複数のモデル番号と価格も挙げられており、53万7900円、51万4800円、48万4000円、50万8000円、47万800円、55万6600円といったレンジのラインナップが確認できる。

この顔ぶれを見ると、今回の売り場はスポーツ系一辺倒ではなく、航空時計の系譜やクラシックウオッチの品格までカバーしていることがわかる。しかも、現在では入手しにくい懐中時計も集まるとされており、腕時計だけでなくロンジンのタイムピース全体に興味がある層には見応え十分だ。アワーアングルのように歴史的背景そのものが魅力になるモデルと、現代的な装着感や視認性で勝負できるスポーツコレクションが同居することで、ブランドの裾野の広さも伝わってくる。コレクションに一本追加したい人はもちろん、次にどのジャンルへ進むべきか迷っている人にとっても、比較検討の密度の高い場となるだろう。

会期・会場・チェックしておきたい実用情報

イベント名は「ロンジン アーカイブ展 ~時を紡ぐウォッチメイキングの軌跡~」で、会期は2026年3月1日から5月10日まで。時間は11時から19時、会場はシテ・ドゥ・タン・ギンザ(東京都中央区銀座7-9-18 ニコラス・G・ハイエック センター14階)である。入場は無料、予約不要。今回記事の軸となるポップアップストアでの特別販売は、2026年4月24日から5月10日まで実施される。展示を見るだけでも価値はあるが、販売期間は会期後半に設定されているため、実機確認と購入を狙うならこの日程を押さえておきたい。なお、懐中時計や一部モデルについては数に限りがあると案内されている。

会場が銀座というアクセスしやすい立地なのもポイントだ。最新作を見て終わりではなく、ヘリテージピースを眺め、気になった現行機をその場で比較する——そんな回遊がしやすい導線は、時計イベントとして非常に理想的である。ブランドの世界観に没入したうえで手元の一本を選べるため、オンラインの画像比較では決め切れない人ほど恩恵が大きいはずだ。とくにダイバーズかパイロットか、あるいは復刻系か現代スポーツ系かで揺れているなら、今回のポップアップは判断材料を一気に増やしてくれるに違いない。

 

問い合わせ先:ロンジン/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7350 https://www.longines.com/jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

Text/ウオッチナビ編集部

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