【オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)】が、アイコンコレクション「ロイヤル オーク」から2つの新作を発表した。ひとつはテニス界のレジェンド、セリーナ・ウィリアムズとのコラボレーションによる限定クロノグラフ。もうひとつは、「ロイヤル オーク」の意匠をハイジュエリーへと昇華させた新コレクションだ。時計とジュエリー、それぞれの分野でブランドの創造性を示す新作を紹介する。
ホワイトセラミックをまとった500本限定モデル
「ロイヤル オーク クロノグラフ “セリーナ・ウィリアムズ”」は、38mmケースにホワイトセラミックを採用し、ダイアルにはピンクカラーのマザーオブパールを組み合わせたモデルである。クロノグラフのスポーティさを軸にしながら、素材使いと色彩でエレガンスを強く打ち出している点が大きな見どころだ。
「ロイヤル オーク クロノグラフ」全体で見ても、このモデルは限定500本という希少性に加え、ホワイトセラミックのケースとブレスレットを備えることで、通常の金属ケースモデルとは明確に異なる個性を持つ。硬質な素材感によるモダンな表情と、マザーオブパールならではのやわらかな光沢が同居し、コレクション内でも印象の強い仕上がりとなっている。
38mmというサイズは、「ロイヤル オーク」らしい存在感を保ちながらも過度に大ぶりではなく、幅広い手元に合わせやすい。スポーティな装いはもちろん、ジャケットスタイルやモノトーン中心の着こなしにも映えやすく、華やかさを求める人には特に相性のよい仕様といえる。
ピンクマザーオブパールとホワイトセラミックが織りなす華やかなデザイン
ケース、ベゼル、リューズ、一体型ブレスレットに採用されたホワイトセラミックは、高い耐傷性と均一な色調を備える素材である。「ロイヤル オーク」の特徴でもあるサテン仕上げとポリッシュ仕上げのコントラストも与えられ、八角形ベゼルと一体型ブレスレットの造形がいっそう際立つ。
ダイアルのピンクカラーのマザーオブパールは、単なる華やかさにとどまらず、光の角度で表情を変える奥行きが魅力だ。堅牢なセラミック外装に対し、内側には有機的な艶を持つ素材を合わせることで、このモデルならではのコントラストを生んでいる。針とアワーマーカーは蓄光加工を施した18Kホワイトゴールド製で、カウンター外周のロジウムカラ―リングがツートーンのアクセントを添える。
交換用のピンクラバーストラップが付属する点も実用的だ。ブレスレット仕様ではラグジュアリーに、ラバーストラップでは軽快にと、1本で異なる表情を楽しめる。
最新の一体型クロノグラフムーブメント「キャリバー6401」を搭載
ムーブメントには、最新の一体型クロノグラフムーブメント「キャリバー6401」を搭載する。デザインだけでなく、現代的な「ロイヤル オーク クロノグラフ」としての中身も備えた構成で、限定モデルにふさわしい完成度を支えている。
サファイアケースバックからは、チタン製ケースバックフレームに刻まれた“Limited Edition”の表記に加え、コート・ド・ジュネーブやペルラージュといった装飾仕上げも鑑賞できる。スポーツウオッチの機能性と、オートオルロジュリーの審美性を両立した点も、このモデルの魅力である。
セリーナ・ウィリアムズとの10年以上にわたるパートナーシップを象徴
オーデマ ピゲとセリーナ・ウィリアムズは10年以上にわたって関係を築いてきた。今回の「ロイヤル オーク クロノグラフ “セリーナ・ウィリアムズ”」は、そのパートナーシップを象徴する限定作として位置付けられる。力強さと女性らしさ、競争心と創造性といった複数の要素をひとつの時計に落とし込んだことが、このモデルの核にある。
セリーナ・ウィリアムズはグランドスラム女子シングルス23勝を誇るだけでなく、起業家、プロデューサーとしても活動の幅を広げてきた。そうした多面的な人物像が、ホワイトセラミックの強さとピンクマザーオブパールのやわらかさを組み合わせた外装デザインと重なる。単なる著名人コラボにとどまらず、人物像と時計の造形が結び付いた点に、この限定モデルの価値がある。
オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク クロノグラフ “セリーナ・ウィリアムズ”」 Ref.26450CB.OO.1356CB.02 価格要問い合わせ/自動巻き(Cal.6401)、毎時2万8800振動、55時間パワーリザーブ。セラミックケース&ブレスレット(交換用ピンクラバーストラップ付属)。直径38mm、厚さ11.1mm。50m防水。世界限定500本。
「ロイヤル オーク」のデザインを受け継ぐ新作ハイジュエリーコレクション

一方、「ロイヤル オーク ジュエリー」は腕時計の新作ではなく、ハイジュエリー コレクションとして打ち出されたシリーズだ。中核になるのは「リズー エクリプス」「ドリーム オブ ジュウ」「フロステッド ゴールド」の3系統で、いずれも「ロイヤル オーク」を象徴するリンク構造や建築的なラインを土台にしている。時計コレクションの延長線上にありながら、用途は時間表示ではなく装身具に置かれており、「ロイヤル オーク」の美学をより自由に表現するコレクションといえる。とくに重要なのは、八角形の世界観そのものよりも、ブレスレットに宿る連続性やサテン仕上げとポリッシュ面取りの対比、幾何学的な反復をジュエリーへ置き換えていることだ。時計由来のデザインコードを残しながら、色彩や宝石、素材の質感によって表情を大きく広げている。
ジュウ渓谷の自然や光を表現した3つのジュエリーライン
「ドリーム オブ ジュウ」は、ジュウ渓谷の景観をジェムセッティングで表現したラインだ。凍った湖や夜空、花々といった情景を題材に、18Kホワイトゴールド、イエローゴールド、ピンクゴールドのカフを一点物で展開する。深いブルーや鮮やかなグリーン、印象的なピンク、陽光を思わせる色調の中に、ダイヤモンド、サファイア、スペサルティンガーネット、トルマリン、アメシスト、ツァボライト、トパーズを組み合わせ、彫刻的なボリュームと華やかな色彩を両立させている。さらに、ブルーサファイアのスノーセッティングを施したブルーチタンのリンクを使うタイネックレスとドロップイヤリングのセットも用意される。
「リズー エクリプス」は、天体観測の歴史とも結びつくジュウ渓谷へのオマージュとして構成される。ネックレスとカフにはブラックPVD加工のチタン製リンクとスタッドを採用し、その中央にブリリアントカットダイヤモンドで囲んだシュガーローフエメラルドを据える。陰影を生かした構成と、サテン仕上げとポリッシュ面取りのコントラストによって、日食を思わせる神秘的な存在感を引き出している。
「フロステッド ゴールド」は、ジュウ渓谷を照らす移ろう光をテーマにしたシリーズだ。18Kホワイトゴールド、ピンクゴールド、イエローゴールドのネックレスとカフがそろい、古くからのフィレンツェ技法をもとに、2016年にキャロリーナ・ブッチとの協業で開発された装飾技法を用いる。ダイヤモンドチップ付きの工具で貴金属表面を打ち出して生まれるきらめきが特徴で、「ロイヤル オーク」のエッジ感に柔らかな光の粒子を重ねたような表情が魅力だ。

オーデマ ピゲが培ってきたジュエリー製作の歴史と伝統
オーデマ ピゲは1875年以来、スイスのジュウ渓谷ル・ブラッシュを拠点としてきた。19世紀からハイジュエリーや金工芸の技法を取り入れ、ペンダントウオッチやリングウオッチ、宝石を使った前衛的なタイムピースまで幅広く手がけてきた歴史を持つ。1980年代には自社ジュエリー工房を設立し、2000年代初頭にはオーダーメイドのオートジュエリー作品やハイジュエリーウオッチへ発展した。その流れの先にあるのが今回の「ロイヤル オーク ジュエリー」だ。時計ブランドがジュエリーを付け足したのではなく、長年培ってきたジェムセッティングや金工、素材表現の蓄積を、「ロイヤル オーク」という最も象徴的なデザインコードへ接続したコレクションと捉えられる。「ドリーム オブ ジュウ」と「リズー エクリプス」のハイジュエリー クリエイションは一点物で、受注生産となる。
ホワイトセラミックとピンクマザーオブパールで独自の個性を打ち出した限定クロノグラフと、「ロイヤル オーク」の造形美を装身具へと広げたハイジュエリーコレクション。アプローチこそ異なるものの、いずれも伝統的なデザインコードを受け継ぎながら、新たな表現を追求した作品だ。半世紀以上にわたって進化を続けてきた「ロイヤル オーク」の可能性を、改めて感じさせる新作といえる。
オーデマ ピゲ「リズー エクリプス ネックレス」 価格要問い合わせ
オーデマ ピゲ「ドリーム オブ ジュウ ネックレス」 価格要問い合わせ
オーデマ ピゲ「ドリーム オブ ジュウ-サンバースト ロイヤル オーク カフ」 価格要問い合わせ
オーデマ ピゲ「フロステッドゴールド ロイヤル オーク チョーカー」 価格要問い合わせ
問い合わせ先:オーデマ ピゲ ジャパン TEL.03-6830-0000 https://www.audemarspiguet.com/ja ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/WATCHNAVI編集部
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