シンプル顔ながら複雑な「永久カレンダー」を搭載! 高貴なフュメダイアルの“凄いヤツ”

19世紀に活躍した天才時計職人、ハインリッヒ・モーザーの哲学や技術を受け継ぐスイスブランド「H.モーザー」は、同社初となる月と日付の小窓表示を備える永久カレンダーウオッチを発表した。そのシンプルなたたずまいの裏に隠された、驚くべき複雑機構について検証する。

H.モーザー「パイオニア・パーペチュアルカレンダー MD バーガンディ」Ref.3808-1200 528万円/手巻き(自社製Cal.HMC808)。約7日間パワーリザーブ。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。直径42.8mm。120m防水。世界限定50本

冒険心に満ちた現代的なコレクション「パイオニア」の新作

H.モーザーが2015年に発売した「パイオニア」は、同社が得意とするラグジュアリーな質感に重点を置きつつ、スポーツウオッチの構成要素を備える高級モデルとして高い人気を誇っている。このシリーズの新作として発表されたのが、時刻とカレンダーの視認性向上を追求した「パイオニア・パーペチュアルカレンダー MD」である。

新技術として、3時位置に並んだ2つの小窓に月と日付を永久カレンダーで表すメカニズムを自社で開発。表示される数字は、1日が終わると同時に切り替わるフラッシュ・カレンダー機能が付いており、その調整は早送りはもちろんバックをしてもムーブメントにダメージを与えない仕組みになっている。また、デュアルバレルの採用で7日間以上のパワーリザーブを保持する。この優れた自社ムーブメント、キャリバーHMC808は、日常使用に安心感をもたらす120m防水で、美しい仕上げも施されたステンレススチールケースに収められている。

左はバーガンディカラーのダイアル。アワーマーカーをドットのみとすることで、美しいフュメダイアルの色彩を存分に楽しめる。右はファンキーブルーダイアル。伝統的な楔型のインデックスを用い、パイオニアシリーズらしいデザインに仕上げた

カレンダー窓のほかにも文字盤上には6時位置にスモールセコンド、9時位置にパワーリザーブゲージを備え、シースルーバックから見えるムーブメントには閏年の表示をセット。部分的にスケルトンを取り入れたリーフ型の針と文字盤外周のドットにスーパールミノバを塗布し、夜間でも十分に時刻を確認できる。

トレンド感のあるグラデーションダイアルを用いた新作「パイオニア・パーペチュアルカレンダー MD」は、まだまだ既成概念が残る時計界において革新的なチャレンジを続けるH.モーザーならではの逸品。大量生産は不可能なため、各色50本のみという希少性もその価値を高める理由である。

 

問:イースト・ジャパン TEL.03-6274-6120
https://www.h-moser.com/jp/

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