国産時計の最高峰として世界に名を轟かせる「グランドセイコー」と、世界中の映画に影響を与えた特撮怪獣ムービーの元祖『ゴジラ』が世紀のコラボレーションを果たす!? 両者の共通点といえば、ゴジラ第1作目(1954年公開)にて銀座の中心にそびえ立つ時計塔で知られる和光本館(セイコーの商業施設)がゴジラに破壊されたという“因縁”がある。今年はゴジラ生誕65周年の節目の年ということで、比類なき金字塔同士のコラボが実現した。
怪獣王の代名詞である「放射熱線」を思わせる深紅のダイアル
まず目に飛び込んで来るのが、強烈なインパクトを放つ深紅のダイアルだ。これはゴジラの口から放たれる「放射熱線」をモチーフにしたもの。その特殊なあしらいに見劣りしない立体的で大きい針やインデックスを用い、視認性は十分に確保されている。また各所にルミブライト蓄光塗料が塗布されているため、夜間においても高次元の判読性をキープしている。
直径44.5mm、厚さ14.3mmのケースの存在感は、ビッグサイズによるものだけではない。グランドセイコー特有の歪みのない平面を生み出す「ザラツ研磨」によって、かん足(ケースとストラップをつなぐ部位)が屈強なシルエットを形成。ヘアラインをメインにポリッシュの仕上げを効果的に使うことでエッジが立ち、圧倒的な迫力と威厳を体現する重厚かつスポーティなケースが完成した。なお腕に接地する裏蓋面(シースルーバック面)が広く、時計本体の重心も下げられていることで、良い意味で期待を裏切る良好なフィット感を可能にした。
またハイライトのひとつ、ゴジラのボディの質感を表現するために採用されたシャークストラップには、赤いコーティングが施されている。このユニークなデザインは、赤黒く光る皮膚の不気味な躍動感を演出したものだ。
裏にもゴジラに対するオマージュが込められている
特別なデザインはまだまだある。モノクロ時代だった記念すべき『ゴジラ』第1作目のワンシーン、銀座の街を破壊するゴジラと和光本館をサファイアガラスにあしらう。このデザインは2016年公開の映画『シン・ゴジラ』で、監督・特技監督を務めた樋口真嗣氏が担当したもの。本作のため、グランドセイコーの象徴である“獅子”をデザインモチーフに生み出したという完全オリジナルのゴジラなのだ。
搭載ムーブメントは、初号機の完成から20周年を迎えたセイコーの特許機構「スプリングドライブ」の特別調整仕様(平均月差を±10秒まで追い込んだ、キャリバー9R15)を採用している。
裏の絵柄をデザインした『シン・ゴジラ』監督・特技監督 樋口真嗣氏のコメント
「1960年、初代グランドセイコーの誕生とともに、裏にあしらわれたのが“獅子の紋章”です。力や威厳、王の象徴である獅子が百獣の王ならば、怪獣の王…ゴジラこそ新しい時代のグランドセイコーの裏蓋にふさわしいのではないか、と思い、どのゴジラとも異なる、グランドゴジラともいうべきゴジラを生み出さなければならないと、心を引き締めデザインしました。
また、ゴジラといえば、今なお銀座四丁目にそびえる和光本館を忘れてはなりません。1954年の第一作から時報の鐘という時計にしかできない方法で、果敢にもゴジラに戦いを挑み敗れ去った因縁浅からぬ戦友であります。ゴジラの傍には、幾度となく壊されてもなお時を刻み続ける和光本館の時計塔を添えてみました。
日本が生んだ最高の腕時計、グランドセイコーと日本が生んだ最高の怪獣、ゴジラ。汲めども尽きぬ不撓不屈のエネルギーで貴兄の時を刻んでみてはいかがでしょうか?…というか、私も欲しい」
ゴジラの力強さと威厳をいたるところに宿した、国産最高峰のグランドセイコーだからこそ成しえた特別で希少なタイムピース。ブランドの哲学に基づき、高い実用性も備える本モデルは11月9日(土)に“上陸”する。
問:グランドセイコー専用ダイヤル TEL.0120-302-617
https://www.grand-seiko.com/jp-ja
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