誕生100周年に復刻された歴史的タイムピース「ティソ ポルト」の魅力

創業以来、技術革新に注力し、数々の名作時計を輩出してきたスイスの老舗ブランド「ティソ」。1世紀も前に製作したコレクションのひとつに、優美なトノーシェイプが個性的な「ポルト」がある。このレガシーの誕生100周年を祝う記念ウオッチとして、復刻版が機械式モデルとクオーツモデルで合計5つのバリエーションがデビューを果たした。

「ティソ ヘリテージ ポルト」Ref.T128.505.16.012.00 12万6500円/自動巻き。ステンレススチールケース。カーフストラップ。無反射コーティングしたドーム型サファイアクリスタル風防。縦42.45×横31.1mm、厚さ10.47mm。3気圧防水

現代的なアップデートを遂げた、名作のリバイバルモデル

アール・デコ全盛期であった1919年に生み出された「ポルト」は、その様式スタイルに感化された樽型のトノーケースウオッチとして人気を博した。印象的なフォルムが最大の特徴だが、当時、幾何学的な曲線を生かしたアラビア数字もめずらしく、文字盤に取り入れていたのはティソだけだったという。これらの審美性によって、王族や貴族、実業家たちを魅了したのだろう。

勘がはたらく人は気付いたかもしれないが、「ポルト」というネーミングは18世紀からヨーロッパ貿易の拠点であり、文化の中心地でもあったポルトガル北部の港湾都市、ポルトに由来したものである。そう名付けられた理由は定かではないが、ポートワインの出荷が盛んだった同地と、ワイン樽の形状=トノーフォルムという点に親和性が感じられる。

「ティソ ヘリテージ ポルト」
自動巻きモデル

ポルト誕生100周年の記念すべき2019年を迎えるにあたり、ティソは自社の繁栄と歴史を物語るヘリテージラインで復活プロジェクトを推進してきた。あくまでもオリジナルモデルのディティールを再現することに重点を置いた復刻モデルではあるものの、クラシカルかつユニークなポワール・スチュアート針やアラビア数字インデックスなどで構成された文字盤からは、バランス感覚に優れたモダンデザインの要素も感じ取ることができる。

レイルウェイ目盛りを配したスモールセコンド(自動巻きモデルのみ)もオリジナルモデルを踏襲するディテールで、上品かつノスタルジックな雰囲気を演出。メンズモデルではあるのの、絶妙なサイズ感とショートサイズのストラップということもあり、シェア可能なユニセックスウオッチとしても活用できる。

 

問:ティソ TEL.03-6254-7361
https://www.tissotwatches.com/ja-jp/

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