メタルと異素材の融合からタフネスの新たな価値創造を目指すMT-Gから、特徴的な多層ベゼルを持つ最新モデルが登場した。黒と赤が重なり合う、見たことのないG-SHOCK。その全貌を詳しく見ていこう。
カーボン、樹脂、メタルが織りなす力強くも美しい、極上のハーモニー
〝完全に整えること〟の美学が詰まった一本
2018年に登場したMTG-B1000は、新コアガード構造とカーボンファイバー強化樹脂製センターケースの組み合わせなどにより、軽量化とダウンサイジングを実現。いまも大ヒットを更新中の定番となった。そこへ新たに加わったのが、本機MTG-B1000XBD-1AJFだ。
最大の特徴は、カーボンを何層にも重ねて作られた堅牢ベゼルにある。実はこの仕様、今春に発表されたグラビティーマスターのバーゼルスペシャルでも使われていたノウハウを発展させたもの。だが、先のモデルが丸型だったのに対し、最新作ではMT-Gの複雑な造形に仕上げる必要がある。そのため、あらゆる試行錯誤が繰り返された。
舶来品ならカーボンの層の歪みやムラを逆手に取り、“一点ものの模様”だと謳うだろう。それをカシオでは、あくまでも均一に、整った層の仕上がりにこだわり抜いた。
極めて日本的な職人魂が込められた多層カーボンベゼル。その一糸乱れぬ素材のアンサンブルが、この時計を特別な一本たらしめている。
幾多の試作を経て完成した多層カーボンベゼル
上のベゼルはすべて試作中の失敗作。実際はもっと多くの検証を行いながら、最適な色や艶、重なりが検証された。
あらゆる角度から出現する鮮烈レッド×カーボンブラック
MT-Gの複雑な形状に合わせてカットされたベゼルはミドルケースと裏蓋に完全にフィット。黒い上部もよく見ると多層構造だとわかる。ブレスを含め、全体をシャープな多面デザインとし、タフネスを主張。
素材だけじゃない! MTG-B1000 に秘められた構造の進化「新コアガード構造」 MTG-B1000がダウンサイジングできた“構造の進化”が、新コアガード構造。メタルプレートを上下に配し、この中にカーボンファイバー強化樹脂製センターケースを搭載することで、小型化と特有の耐衝撃性能を両立した。
|
VARIATION
問:カシオ計算機 お客様相談室 TEL.03-5334-4869
https://g-shock.jp/
- TAG