スイスメイドの機械式時計といえば、まずは“高額”というイメージが浮かぶ。多くの人が賛同するだろうが、「ボール ウォッチ」のコレクションはこれに当てはまらない。伝統的なスイスウオッチのクオリティと手の出しやすいプライスレンジの厳守を使命とする同社が、新たに世に送り出す「エンジニアマスター Ⅱ スキンダイバー ヘリテージ」も、価格以上の価値を備えているのだ。
スキンダイバー復刻第4弾にして、初の硬質サファイア製ベゼルへ
その道のプロが着用することを前提に開発される「エンジニアマスターⅡ」は、パーツひとつひとつまで優れた操作性を追求するスポーツウオッチコレクション。最新作となる「エンジニアマスターⅡ スキンダイバー ヘリテージ」は、1962 年にボール ウォッチが開発した「BALL スキンダイバー」をルーツとするダイバーズの復刻第4作目で、“これぞダイバーズ”といった雰囲気のオールドデザインが特徴である。
一方、ディテールは最新のテクノロジーが駆使されている。潜水時間を計る逆回転防止ベゼルの表面は、風防と同じ硬質素材サファイアガラスとなり、ひっかき傷を寄せつけないものへと進化。その下層には文字盤や針にも備えられているマイクロ・ガスライトを設置。一般的な蓄光型のルミノバ夜光と比べ、この自発光型は従来比約70倍の明るさと、10年以上の光力持続を可能とする優れモノだ。そのため暗闇が支配する深海においても、現在時刻とベゼルを使った経過分の計測のどちらも明確に判読しやすい。
王道のダイバーズスタイルは永遠に君臨する
マットブラックダイアルや太めの長短針、ダイビングスケール付きの逆回転防止ベゼルといった機能は、今日におけるダイバーズの基本デザインとなっている。これは1950年代~60年代に確立されたスタイルで、当時、ボール ウォッチはいち早いタイミングに歴史に名を残すダイバーズを発明したのだった。今回発売される「エンジニアマスターⅡ スキンダイバー ヘリテージ」はこのスタンダードな意匠と、“タフ&ディペンダブル”を理念に掲げるボール ウォッチらしい高機能を備える。国際標準化機構ISO1413 に基づいたショックテストを実施して機械式時計ながら5,000Gsもの耐衝撃性を確保。操作性や実用性のアップグレードとしてベゼル側面とリューズのスリップ防止ローレット加工。3時位置に日付&曜日を並べたカレンダー表示。通常ダイビングに十分適応する200m防水。これらも特筆すべき機能である。
デザイン良し、スペック良し、プライス良しの3拍子が揃った本格的なスイス製ダイバーズながら、本作は20万円台前半というハイコストパフォーマンスを実現。フレッシャーズが初めて手にする機械式時計としても、有力候補となるに違いない。
問:ボール ウォッチ・ジャパン TEL.03-3221-7807
http://www.ballwatch.com/global/jp/home.html
- TAG