機械式時計のウィークポイントである、水や衝撃、磁気に耐性を持つモデルとして評価の高いスイスウオッチブランド「ボール ウォッチ(BALL WATCH)」が、今年も魅力的な新作を用意している。先日取り上げた「ロードマスター マリン GMT」に続き、同じシリーズから登場するワールドタイマーを紹介しよう。
世界各地の時刻をスマートに表示する革新的メカを搭載
鉄道由来のネーミングが個性的なボール ウォッチのコレクションにおいて、「ロードマスター」は“保線夫”という意味を持っており、線路の敷設や保守・点検を行う者を指す。同シリーズは日本未展開だったものの2020年より正式に国内販売が始まる予定で、そのひとつが新作「ロードマスター ワールドタイム」である。
1970年代の流行ウオッチに通じるラグを持たないユニークなケースの本機は、文字盤外周の都市名表示に24時間を記すインナーリングを照らすことで、世界24の主要都市の時刻がわかる仕組みになっている。その特殊な装置を操るのはリューズ1本とシンプルで、容易に設定できるのも特徴だ。ねじ込みロック開放後のリューズの機能は次の通り。
【1】通常の時刻調整と同じようにリューズを回して時分針を進めると、同時に24時間インナーリングが反時計回りに動く。
【2】逆に時分針を戻す方向に動かすと、24時間インナーリングは動かない。
【3】1と2を使い、現在いる都市の箇所に24時間インナーベゼルの時を合わせ、さらに時分針も調整する。
【4】カレンダー調整のためのポジションでは、リューズを奥に向かって回転すると日付が、手前に向かって回すと曜日がそれぞれ進む。
時分針と24時間インナーリングの連動に加え、各カレンダーの独立調整を実現したムーブメント「BALLキャリバーRR1501-C」は、ETA社製をベースに独自の改良を施したもの。スイスのCOSC認定クロノメーターを取得し、高精度も保証されている。
高性能かつスタイリッシュなプロポーションだが、潜水機能も十分
さらに「ロードマスター ワールドタイム」はスクーバダイビングに対応する300m防水、耐圧性が高く光の反射を抑える加工がされているサファイアガラス、潜水時間を計るための逆回転防止ベゼルを搭載している。なおベゼルトップはブルーのコーティングを施した硬質なアルミニウム製だ。
ワールドタイムや本格ダイバーズの機能、爽やかな印象を与えるブルーベゼル、スポーティなフォルムなど、海のアクティビティから海外渡航時まで幅広く活躍する「ロードマスター ワールドタイム」は、まさにユーティリティな一本。もちろんボール ウォッチらしい耐衝撃性(5000Gs)、耐磁性(4800A/m)、自発光マイクロ・ガスライト(針と文字盤に計15個)といったオリジナルスペックも盛りだくさん。今夏、8月の発売を予定している。
問:ボール ウォッチ・ジャパン TEL.03-3221-7807
http://www.ballwatch.com/global/jp/home.html
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