パリにオフィスを構え、時計の本場スイスで製造されている「ベル&ロス(BELL & ROSS)」は、“自分たちの理想とする時計”を求めて旧知の仲のカルロス・A・ロシロとブルーノ・ベラミッシュが共同で創業した。昨年はブランド初のラグジュアリースポーツウオッチ、「BR 05」で話題をさらい、今年は新たなバリエーションとしてブルースケルトンとコンビネーションの2モデルが発表された。
“アーバン(都会的)”をコンセプトにした新たなアイコンラインに魅力的な2本が追加
ベル&ロスのBRコレクションといえば、2005年発表のBR 01や翌年のBR 03で知られるように、飛行機のコックピットから着想を得たデザインが特徴であり、そのユニークさが評価されてきた。ミリタリー感を強調したスクエアフォルムの本機を、初めて専用ブレスレットを備え、モダンなアーバンスタイルに変換したのが「BR 05」である。
初年の2019年は、ブラック、ブルー、シルバー、スケルトンの各文字盤をセットしたステンレススチールモデルと、ブラックダイアルのローズゴールドモデルがリリースされたが、今回はブルースケルトン文字盤のステンレススチールモデルと、ブラックダイアルのステンレススチール+ローズゴールドモデルが新たに発表された。なお、縦横40mmの実用的で美しいスクエアケースのほか、四隅のビスやラウンドの文字盤といった“アイデンティティ”は、しっかりと踏襲されている。
爽やかな印象を与えるブルースケルトン
2019年のスケルトンモデルはムーブメントのメタルの質感をそのまま生かしていたが、新作のブルースケルトンモデルはクリアなダイアルをブルーに着色。その上にスーパールミノバが塗布されたメタル製アプライドインデックスと針を備え付け、昼夜を問わない優れた視認性を確保。同時にスタイリッシュなデザインも成立させた。
ケースバックも当然ながらシースルーになっており、ブルーにコーティングされたローターを備えるBR-CAL.322.ムーブメントを眺めることができる。このローターはスポーツカーのホイールリムにヒントを得た、スケルトンモデル専用の特別仕様で見どころのひとつといえる。昨年のスケルトンモデル同様、こちらも限定500本ということで世界中で争奪戦が繰り広げられることだろう。
サテン仕上げの落ち着いたツートンカラー
BR 05初のコンビネーションモデルは、80年代の流行時計を彷彿とさせるスタイルが持ち味。キーポジションにローズゴールドを使いながらシックにまとめられているのは、ステンレススチールと同じく表面の多くがサテン加工で仕上げられているため。随所のポリッシュとの使い分けが美しいコントラストを生んでいる。
6・9・12のアラビア数字を配したブラックダイアルは、サンレイ仕上げによって光沢感を出し、ケースに負けない存在感を放つ。またシースルーバックからは、ルテニウムコーティングを施したローターが際立つBR-CAL.321.ムーブメントの精緻な駆動を鑑賞可能。スポーティな雰囲気と機能を持ちつつ、エレガントに仕上げるあたり、実にフレンチブランドらしい独自のデザインセンスを感じさせる。
問い合わせ先:ベル&ロス ジャパン TEL.03-5977-7759
https://www.bellross.com/ja/
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