スイスの高級時計ブランド「オメガ(OMEGA)」において、もっとも人気のあるコレクションといえば「スピードマスター」といえる。1957年に開発された同クロノグラフはアップデートされながら現在まで続いており、その間に様々なバリエーションを生んできた。中でもコレクターから評価が高いスヌーピーモデルに、シルバー スヌーピー アワードの50周年を記念する新バージョンが間もなく登場する。
宇宙史に重要な役割りを果たしたことを示す栄誉の賞を称えて
1970年、オメガはNASA(アメリカ航空宇宙局)の宇宙飛行士から贈られる「シルバー スヌーピー アワード」を受賞した。その理由は、宇宙探査やアポロ13号の帰還において、同社のスピードマスターが果たした功績を称えてのものだった。
あれから半世紀。この節目に相応しいアニバーサリーモデルとして、新作「スピードマスター “シルバー スヌーピー アワード” 50周年記念モデル」は製作された。世界中にファンを持つ愛らしいビーグル犬キャラクターのスヌーピーと、最高峰クロノグラフのコラボレーションは、まさに2020年を代表するコレクターズウオッチといえるだろう。
爽やかなブルーを随所に使った本機は、9時位置のサブダイアルにアストロノーツ スヌーピーがあしらわれている。シルバー製メダリオンにエンボス加工されたこの有名なスヌーピーは、NASAの宇宙飛行士がシルバー スヌーピー アワードの受賞者に送るシルバーピンとまったく同じポーズをしている。
またダイアル自体もシルバー製で、銀を意味する「Ag925」をレーザー刻印で中央上部にエングレーブ。3つのサブダイアル、ステップダイアルに合わせて角度がつけられたインデックス、4本の針はブルーPVD加工によって統一感のあるデザインに仕上げられている。
アポロ13号の奇跡の生還を永遠に語り継ぐ
ケースバックにはスヌーピーが乗りこんだ司令機械船(CSM)がマジックハンドにあしらわれ、クロノグラフ秒針が動作するとスヌーピーが月の裏側を巡る旅へと出発するギミックを採用。これはかつてアポロ13号の宇宙飛行士たちが通った軌道をたどるかのような動きで、この演出のために開発された特殊なムーブメントによって実現された。
地球を模ったディスクはスモールセコンドと連動しており、1分で1回転することで地球の自転を表現。“Eyes on the Stars(星を見てごらん)”という象徴的なフレーズも宇宙空間に記されている。
そのほか、1969年に月面で初めて着用された第4世代スピードマスターのスタイルにインスピレーションを得た外観、ブルーセラミックベゼル上にホワイトエナメルで記されたタキメータースケール、そこにスピードマスター固有の“ドットオーバー90”も備える。
そして搭載ムーブメントはスピードマスター伝統の手巻き式で、コーアクシャル脱進機を用いた「キャリバー3861」。スイス連邦計量・認定局(METAS)が認定するマスター クロノメーターの称号を得た高精度仕様で、同時に業界最高値1万5000ガウスの超高耐磁スペックも実現している。
NASAが船外活動での着用を認める腕時計として、宇宙飛行士の装備品とされるスピードマスター。月に携行された唯一無二のクロノグラフでもあるこの名作と、今までにも増して斬新なスヌーピーデザインが用いられた本機は、リミテッドエディションではないとのこと。しかしながらごく限られた生産体制が敷かれることが予想されるため、店頭で見つけることができたら購入のチャンスといえる。
問い合わせ先:オメガお客様センター TEL.03-5952-4400
https://www.omegawatches.jp/ja/
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