時計の表示機能「ムーンフェイズ」は、月の満ち欠け(月相)を表すものである。月の引力によって海面に高低差が生まれる潮汐とも関係があることから、船乗りたちにも重宝されていた。現在では当日の月の形を幻想的に描くことから趣味性の強い機能として好まれており、時計界のトレンドのひとつになっている。2020年もこのジャンルに魅力的なニューモデルが生まれたが、とくに注目度の高い3本について紹介しよう。
オフホワイトの上質な文字盤とムーンフェイズの組み合わせ
陶磁器のように仕上げたオフホワイトのダイアル6時位置に、ポインターデイト付きのムーンフェイズをレイアウト。これを実現するのが120時間パワーリザーブを誇る自動巻きムーブメント、キャリバーBaumatic BM14-1975A C1である。深いブルーにシルバーの月と星空がきらめく月齢表示が、秀逸なデザインだ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径42mm。5気圧防水。
問い合わせ先:ボーム&メルシエ TEL.0120-98-8000
https://www.baume-et-mercier.com/jp/ja/
レトロモダンなムーンフェイズ+フルカレンダー+クロノグラフ
ムーンフェイズ、トリプルカレンダー、そしてクロノグラフを融合した複雑ウオッチで、これらの同時搭載はジャガー・ルクルトでは初の試み。モダンかつ壮麗なシルバーダイアルに、多機能の表示をバランスよくレイアウトしている。外周部にパルスメーターを備える。自動巻き(自社製Cal.759)。ステンレススチールケース(シースルーバック)、ノボナッパカーフストラップ。直径40mm。5気圧防水。
問い合わせ先:ジャガー・ルクルト TEL.0120-79-1833
https://www.jaeger-lecoultre.com/jp/jp
海の男の腕をレッドゴールドでラグジュアリーに格上げする
満潮と干潮の予測時刻を示す新開発のタイド表示を6時位置に初搭載。12時位置には南北両半球のダブル・ムーンフェイズに、大潮と小潮を表す機能を統合して潮流の強さも告知するなど、ヨットやクルーザーの愛好家向けに開発された逸品である。ラグジュアリーな18Kレッドゴールドケースに、自社製の自動巻きムーブメント、キャリバー82835を備える。布製インレイ付きラバーストラップ。直径44.6mm。6気圧防水。
問い合わせ先:IWCシャフハウゼン TEL.0120-05-1868
https://www.iwc.com/ja/