ショックレジスト(耐衝撃構造)を備え、カジュアルデザインからプロフェッショナルモデルまで多彩なコレクションを展開する「G-SHOCK」。近年はハイエンドクラスが好調でバリエーションを拡大中だが、その理由は本場スイスの製品を越えるほどのクオリティを実現している点が大きい。そういった視点では強さと美しさを兼ね備える洗錬のタフネス、MT-Gシリーズの最新作も要注目である。
デュアルコアガード構造と12角形メタルベゼルを備えた究極のタフネスウオッチ
深いレッドの多角形ベゼルが印象的な「MTG-B2000BD-1A4JF」は、新開発の「デュアルコアガード構造」が投入されたミドルサイズモデルの位置付けである。見た目に優れるメタルと緩衝機能を持つ樹脂の融合がMT-Gの特徴だが、さらに洗練された外観を獲得しているのが本機の魅力といえる。
現行のMT-Gシリーズに使われているコアガード構造の進化版である「デュアルコアガード構造」は、メタルで構築された基本設計の軽量化と高剛性化を狙い、新たにカーボン繊維強化樹脂のケースを合わせることで完成に至ったという。その構造は、ケースとケースバックを継ぎ目なく一体化させたカーボンモノコックケースをメタルで囲んだ二重式のストラクチャーで、側面もメタル外装になっていることで高級感のあるサイドビューとなっている。
「デュアルコアガード構造」のメリットは、衝撃・遠心力・振動に耐える強化構造「トリプルGレジスト」のタフさの実現はもちろん、現在も引き続き好評なMTG-B1000(2018年よりリリース)と同等のサイズと重量をキープしている。一方でメタルの割合が高められているため、従来よりもハイグレードな雰囲気を醸し出しているといえよう。