ブランド誕生70周年を迎えた「オリエントスター(ORIENT STAR)」が、精力的に新作時計の発表を続けている。クラシックコレクションの最上位にあたる「スケルトン」をスタートに、モダンデザインを特徴とするコンテンポラリーコレクションの「レイヤードスケルトン」など、個性的かつ機能性も十分で好評のようだ。
さらなる新作が、着用シーンを選ばずに幅広い年齢層に受け入れられる「メカニカルムーンフェイズ」の非オープンワークのスタンダードモデルである。
伝統的な機械式時計を作り続けているオリエントスターの矜持
オリエントスターが文字盤に持たせる機能として代表的なものが、12時位置のパワーリザーブ表示、ムーンフェイズ表示、そしてオープンワーク(もしくはスケルトン)である。とくにオープンワークは機械式時計に個性を与えるうえで重要な役割りを果たしており、同社の人気獲得にひと役買っているデザインと言えるだろう。今回発表された「メカニカルムーンフェイズ」はその特徴をあえて採用せず、よりクラシカルにまとめられた一本となっている。
意外に問い合わせも多かったオープンワーク“なし”
この新作についてメーカーから説明を受けた際、フラッグシップとして随一の人気を誇るメカニカルムーンフェイズについて、
「文字盤をスケルトン加工していないモデルはないのか?」
というファンからの問い合わせがあったことが、本機開発の経緯のひとつであることを聞いた。仕事柄や職場環境によっては堅実な時計が好まれるし、好みや年齢に即したデザインもある。そういった声を聞き入れ、オリエントスターらしい美意識を盛り込んだ正統派が生まれたというわけだ。
精緻なメカの仕組みや動きはシースルーバックから楽しむ
本来ならば表からでも眺めたい自社製造の機械式ムーブメントだが、9時位置をあえて埋めた本機ダイアルは美しいアイボリーカラーを選択。この中央にオリエントスターの伝統的な「OSマーク」をモチーフにした型押しパターンを施し、ローマ数字インデックス&レイルウェイトラックを配した外周部と差別化を図って立体感を演出している。
さらにアクセントのブルーリーフ針、50時間ぶんのパワーリザーブインジケーター、ポインター式のカレンダーを備える月齢表示など、トラディショナルなコードを組み合わせ、クラシックコレクションらしいタイムレスな外観に仕上げられている。文字盤にスケルトン箇所がなくなったとしても、ケースバックにはサファイアクリスタルがセットされており、これを通して搭載するキャリバーF7M65を鑑賞することが可能である。
なお本機には色違いなどのバリエーションが設定されておらず、あくまでも特別仕様の位置付け。オリエントスターのプレステージショップでのみ取り扱われる200本限定となっており、裏蓋にシリアルナンバーが刻印されている。
問い合わせ先:オリエントお客様相談室 TEL.042-847-3380 https://www.orient-watch.jp/orientstar/
Text/WATCHNAVI編集部
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