200年以上の歴史を持つイギリス発祥のオークションハウス【フィリップス(PHILLIPS)】は、20世紀および21世紀のアートやデザイン分野に特化し、全世界的にオークション売買のプラットフォームを提供している。この度、同社が2021年11月25日・26日に開催する「第13回香港時計オークション」にて出品を予定している腕時計の注目ロットを発表した。
本記事では、それらのラインナップから「パテック フィリップ」と「ロレックス」の極上品を中心に紹介する。
<注目ロット①>パテック フィリップ「The Blue Royale」
パテック フィリップ「Blue Royale」Ref.3448/100 推定落札額:1000万香港ドル(約1億4600万円)以上
スペック:永久カレンダー、ムーンフェイズ。プラチナケース、サファイアインデックス。直径37.5mm。1973年頃製造。
第一の注目ロットは、パテック フィリップより登場。プラチナケースにパーペチュアルカレンダーを搭載するRef.3448/100は、インデックスに輝くサファイアをセットしたユニークピースだ。ベースモデルであるRef.3448は、1962年に発表された世界初の自動巻きパーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)搭載ウオッチとして知られる。また本機は、16年間に渡って市場に出回っており、イタリアの熱心なコレクターの間では「パデローネ」の愛称で親しまれている。シャープなラインを持つ小振りなケースに、完璧なシンメトリーデザインの多機能ダイアルを融合した傑作中の傑作である。フィリップスの調査によると、当時のパテック フィリップのコンプリケーションウオッチ中、唯一のサファイアインデックスを備えるとのことだ。
<注目ロット②>ロレックス「ジョン・プレイヤー・スペシャル」
ロレックス「ジョン・プレイヤー・スペシャル」 Ref.6241 推定落札額:465万~940万香港ドル(約6769万~1億3744万円)
スペック:クロノグラフ。18Kイエローゴールドケース。1968年頃製造。
過去のオークションに出品されたことがない「ジョン・プレイヤー・スペシャル」文字盤を備えるコスモグラフ デイトナ。ポールニューマンモデルの中でも極めて希少だ。本機はシリアルナンバーから察するに、1965年に発表されて1969年までの4年間に製造されていた。調査によると、本機のように18Kイエローゴールドケースにこのレアな文字盤がセットされた個体は300本に満たないとのこと。元からデザインが美しく、コンディションが極上ということから、その希少価値は極めて高いものといえる。
【第13回フィリップス香港時計オークション】
イブニングセール:日本時間2021年11月25日 19時~
デイセール:日本時間2021年11月26日 11時30分~
開催地:JW Marriott, 88 Queensway, Admiralty, Hong Kong
フィリップス公式HP:https://www.phillips.com/