昨今のグリーンダイアル人気に拍車をかける「マネロ フライバック グリーン」をカール F. ブヘラが発売スタート

【CARL F. BUCHERER(カール F. ブヘラ)】は、スイス・ルツェルンを拠点とする時計ブランドである。ロレックスなどともゆかりの深い高級時計店「BUCHERER」が立ち上げたこのブランドは、時計のことを知り尽くした名店だけあって細部に至る作り込みと価格設定のバランスが良く、またペリフェラル(外縁)ローターを用いた自社製自動巻きムーブメントの開発及び、その発展系となるコンプリケーションウオッチに至る高い技術力を有する点でも時計好きに親しまれている。数あるコレクションのなかでも、現在最も人気があるのが「マネロ フライバック」。クラシックな2カウンターレイアウトでありながら、現代的な洗練さを兼ね備えた同コレクションに、このたびトレンドカラーのグリーンを採用した新作が登場した。すでに入荷がはじまっており、価格は税込96万8000円。

 

オリーブグリーンに赤の挿し色が映える新色

現在のブランドの中核をなす「マネロ フライバック コレクション」は、2017年にデビュー。この時計の特徴は、2カウンターとマシュルーム型プッシュボタンに代表されるヴィンテージ感のあるデザインに、さらにスケルトンタイプのドフィーヌ針、ダブルドーム型サファイアクリスタルという現代的な意匠を凝らしたポイントを組み込んだ、他にはないデザインである。

すでにブラック、シルバー、ブルーグレーやゴールドケースではシャンパンカラーダイアルなど、複数のバリエーションが出ており、いずれも好調なセールスを記録中。最新作となるオリーブグリーンダイアルは、これらに加わる最新のカラーバリエーションとなる。

高級機にとってグリーンは、新しい高貴な色としての採用が相次いでおり、人気コレクション「マネロ フライバック」にも、控えめで深い色合いのグリーンが使われている。ブランド側は、「街中にいても自然とのつながりを見いだすことができる」色という説明をしているようだが、このモデルで重要なことはそのコンセプトよりも色彩の豊かさだろう。

ロゴなどが載る文字盤の中央部は艶消し、その外周を放射状の筋目に仕上げることで、同一色ながら文字盤に明快なコントラストを生み出す。デザインの要となる2つのインダイアルは同心円模様を施し、この時計の機能をひと目でわかりやすくしている。全体は極めてシックではあるものの、クロノグラフ秒針を赤くすることで、直径43mmのケースとともに手首で十分な存在感を発揮。キャリバー7750をベースにしたCFB 1970キャリバー搭載機ということを考えれば、14.45mmという厚みは妥当なところだろう。

アーバンライフの楽しみ方をワンランクアップさせる一本

カール F. ブヘラ「マネロ フライバック グリーン」Ref.00.10919.08.93.98 96万8000円 自動巻き(CFB 1970キャリバー、毎時2万8800振動、42時間パワーリザーブ)。ステンレススチールケース。直径43mm(厚さ14.45mm)。テキスタイルストラップ。3気圧防水

防水性能は引き続き標準的な3気圧防水対応。ドレスウオッチとしての佇まいから着用シーンを想定するに、これ以上の防水性を求めてケースが厚くなってしまうよりは、シースルーバックから機械の動きを眺められる方を選択したブヘラの判断は改めて正義だといえよう。

だが、一方でダイアル色に合わせたオリーブグリーンのテキスタイルストラップが示すように、決してビジネスシーンのドレスウオッチとしての用途ばかりが本機の主戦場ではない。むしろ美術館や博物館、名所旧跡を巡るような休日の過ごし方にこそ相応しい一本ではないだろうか。いつもの日常を特別にしてくれる腕時計。このマネロ フライバック グリーンには、そんな力が宿っているように思える。

TEXT/Daisuke Suito(WATCHNAVI)

スイスプライムブランズ/カール F. ブヘラ事業部
Tel.03-6226-4650
https://www.carl-f-bucherer.com/ja

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