【セイコー プロスペックス(SEIKO PROSPEX)】は、ダイビングやトレッキングといった過酷なフィールドに対応する腕時計をラインナップしているウオッチブランドである。1965年にセイコーが開発した国産初の本格ダイバーズを元祖とし、これまでに数々の傑作時計を輩出してきた。今回、セイコー ダイバーズが成し遂げてきた栄光の歴史と海洋保護にスポットライトを当てたニューモデルが発表された。
美しい南極の永続を願うSave the Oceanシリーズのニューモデル
新作「セイコー プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン Save the Ocean 限定モデル」は、セイコー ダイバーズにとって重要な役割りを果たした1968年製ダイバーズを、最新技術で現代的にアレンジしたモデルとなっている。この「1968 メカニカルダイバーズ」とは、裏蓋を使わないワンピース構造によって300m防水を達成した画期的なモデルで、さらに当時世界最高水準とされた毎秒10振動を誇るハイビートムーブメントを搭載していた。新作のSBDX049は、冒険家・植村直己氏も愛用したというこのマイルストーンを題材に、最新素材やハイクオリティな自動巻きムーブメントが投入されているのである。
またSBDX049は、特別シリーズ「Save the Ocean」より登場している点も見逃せない。地球温暖化によって現環境が変化しつつある南極。かけがえのないこの大自然がいつまでも続くようにと願いが込められているのだ。「1968 メカニカルダイバーズ」譲りの視認性に優れる文字盤は、そのイメージに合致する南極の氷床に着想を得た美麗なブルーとなっている。セイコーは同シリーズの売り上げの一部を海洋保護活動を行っている機関などの支援に充て、啓発に努めている。そして、南極地域観測隊を派遣する国立極地研究所もサポートしている。
セイコー ダイバーズが第63次南極地域観測隊とともに半世紀ぶりに南極の地へ
過酷な環境のもと、数々の冒険者たちをサポートしてきたセイコー ダイバーズ。セイコーにとってダイバーズ開発は、技術の“見せどころ”でもあったわけだ。とくにその証明となったのが、1966年~1969年にかけて実施された「南極地域観測隊」へのセイコー ダイバーズの支給だろう。日本の学術発展および国際協力事業の一環として赴いた南極は、冬季平均気温がマイナス20℃という極地であり、重要な装備のひとつである腕時計には精度や耐久性が求められた。セイコー ダイバーズはこの期間、4度にわたって同観測隊に提供され、信頼性や安全性を証明。その性能を高く評価されたのだった。
そして今回、SBDX049は第63次南極地域観測隊へと寄贈され、隊員たちの活動を支えている。およそ半世紀ぶりにセイコー ダイバーズが南極に持ち込まれているのだ。
1968 メカニカルダイバーズの細部をモダンな解釈で造形
「1968 メカニカルダイバーズ」の特徴のひとつが、上下のラグを鏡面仕上げで繋いだ流線型のフォルムだった。これをSBDX049は継承し、4時位置のリューズ(ねじ込み式で、内部に「着脱巻真パイプ構造」を採用)も再現。そしてケースからベゼルに至るまで、世界最高レベルの耐食性を持ち、白く美しい輝きを放つステンレススチール素材「エバーブリリアントスチール」を使用。素材も設計も、長期使用に耐え得るものとなっている。
さらにこのケースに搭載されているのが、セイコーの機械式時計技術を集約する雫石高級時計工房のみで製造されるダイバーズウオッチ専用ムーブメント「キャリバー8L35」であることも注目すべき。耐久性はもちろん、耐衝撃性や耐磁性にも優れており、まさにSBDX049に相応しいメカの採用といえる。
「セイコー プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン Save the Ocean 限定モデル」Ref.SBDX049 50万6000円/自動巻き(自社製Cal.8L35)、日差+15秒~-10秒、毎時2万8800振動、最大巻き上げ時約50時間パワーリザーブ。エバーブリリアントスチールケース、デュアルカーブサファイア風防(内面無反射コーティング)、強化シリコンストラップ(交換用ファブリックストラップが付属)。直径42.6mm(厚さ13.1mm)。質量120g。200m空気潜水用防水。世界限定1300本(国内300本)。2022年1月14日(金)発売予定
問い合わせ先:セイコーウオッチお客様相談室 TEL.0120-061-012 https://www.seikowatches.com/jp-ja/
Text/WATCHNAVI編集部