革新的技術で世界に名を轟かせる「シチズン(CITIZEN)」が、別ブランドとして位置付けているのが「カンパノラ」である。その最新作として発表されたのが、漆が描く古来の⾊“焦⾹(こがれこう)”の限定コンプリケーションウオッチ2モデルである。
日本伝統工芸技から生まれる装飾美を纏う
天体時計や複雑ウオッチ、本場スイスのラ・ジュー・ペレ製の機械式ムーブメントを搭載するモデルなど、カンパノラは多彩にして技術レベルが高く、何よりも“時を愉しむ”ことができる特別な存在だ。新作のグランドコンプリケーションとパーペチュアルカレンダーも、それらの例に倣った強い個性を持っている。
両機がテーマとしているのが、⽇本に古くから伝わる⾊味の焦⾹。これを再現するべくカンパノラ初の茶⾊の漆を使った文字盤は、落ち着きと奥行きを感じさせ、これまで以上の格式をもたらしている。
どちらの文字盤も漆と⾦属粉を⽤い、焦げた⾹⾊という意味を持つ焦⾹を美しく再現している。やや⾚みを帯びたその茶⾊は、淡い⾊合いの茶⾊の漆を塗り重ねることで、⽊⽬を思わせる⾊味や⾵合いを実現。漆ならではの日本的な伝統美と、シチズンが誇る複雑クオーツムーブメントの機能美を融合させたというわけだ。
焦⾹にゴールドカラーの外周リングが目を引く
「カンパノラ グランドコンプリケーション『焦⾹-集(こがれこう-すだく)』」は、スプリット計測まで可能なクロノグラフのほか、2100年2⽉28⽇まで閏年などの⽉末カレンダー修正を必要としないパーペチュアルカレンダー、⾳で時刻を知らせるミニッツ・リピーター、⽉の満ち⽋けを表⽰するムーンフェイズの4つの複雑機構を備える。
トノーフォルムの個性的なケースに複雑メカを収める
機能面ではグランドコンプリケーションモデルに劣るものの、「カンパノラ パーペチュアルカレンダー『焦⾹-移(こがれこう-うつろい)』」も実に興味深い一本といえる。“未来ボタン”と“過去ボタン”によって、⻄暦2000年を境に前後100年を⾃在に呼び出すことができるユニークな機能を実現している。そのような時の流れを⽰す特殊性から『焦⾹-移(うつろい)』と名付けたという。
問い合わせ先:シチズンお客様時計相談室 TEL.0120-78-4807
https://campanola.jp/index.html
- TAG