「時計は自分を表現する鏡でもある」TOMIYA倉敷の男性スタッフに聞く時計の魅力

男性にとってのステータスアイテムとも言える本格時計。欲しいけれど時計店は敷居が高いイメージがあり、敬遠している人がいるのも事実である。だけれどもそこで働くスタッフは、明るく気さくで、親身になって購入をサポートしてくれる。一流店となればそれはなおのこと。そんな時計店に勤務する販売員にインタビューする連載5回目は、2019年夏にオープンしたトミヤ倉敷店の佐藤邦彦さんに取材。個人的に好きな時計や時計セールスのやりがいなどをうかがいながら、地元・岡山県の有名店として信頼されているトミヤの魅力に迫る。

将来、自分のゼニスを子供に贈る日が楽しみ

岡山を代表する正規時計販売店、トミヤコーポレーションに入社して4年目という佐藤さん。時計の機能から内部機構、ブランドの歴史まで幅広く学ばれ、日本屈指の取り扱い点数を誇るトミヤグループでも有数の知識持ちである。「子供のとき、父がトミヤで時計を購入したことがきっかけで、トミヤを知ることとなりました。それが思い出として残っていたことやもともと時計に興味があったため、トミヤに入社を決めました。その前から憧れだったのがゼニスで、入社後にエル・プリメロキャリバーの作り込みの美しさや誕生からの歴史を知る度に、欲しさが倍増していきましたね(笑)。いつか手に入れたいと思っていたので、初めての機械式時計としてクロノマスターを選びました」(佐藤さん)

「もちろん今日も着けています。この時計はエル・プリメロのテンプの動きを文字盤側で見えるのが特徴ですが、ラージデイトやムーン&サンフェイズも付いています。そこに華やかさを与えるピンクゴールドの針、インデックス、リューズ、プッシュボタンを備えています。だからと言って派手過ぎないのは文字盤がブラウンのためで、お客様に“落ち着きのある綺麗な時計”と褒めていただくことがあり、買ってよかったと満足しています」

こだわりのクロノマスター エル・プリメロのコンビモデルについて熱っぽく語ってくれた佐藤さん。いつか子供にこの時計を譲るつもりだという。「幼いとき、時計を着けている父の姿はかっこよく見えました。いま自分も子供ができて、あの時の父の気持ちがわかるような気がします。いつまでもかっこいい父でありたい、と。高級時計を着けることがイコールかっこいい父とはなりませんが、時計の似合う父親像は憧れの対象ではないでしょうか。いつか子供が大きくなったら、エールを込めてこのクロノマスターを贈りたい」

定期的なメンテナンスを受け、大切に扱えば2代、3代へと受け継ぐことができるのが機械式時計の魅力。トミヤのような正規店ならばアフターサービスも万全だし、ゼニスのような歴史あるブランドならば信頼性もぐんと上がる。「長く使うことができ、将来、子供や孫に受け継いでもらえる最新作なら、エル・プリメロ A384 リバイバルを候補に挙げたいです。1969年に発表されたエル・プリメロの誕生50周年を記念する一本で、当時のオリジナルモデルのデザインからパーツまで、ひとつひとつデジタル化して忠実に再現しています。ですからサイズは小振りなままで、レトロなフォルムのサテン仕上げケースや丸型プッシュボタンを採用しているのです」

ゼニス「エル・プリメロ A384 リバイバル」Ref.03.A384.400/21.C815 90万2000円/自動巻き(自社製エル・プリメロ400)。毎時3万6000振動。50時間以上パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)。アリゲーターストラップ。直径37mm。5気圧防水

「搭載しているのは、もちろんエル・プリメロキャリバーの現行型。50年間もマイナーチェンジを積み重ねてきたメカですから、安心してご利用いただけます。技術の継承によって守られてきたムーブメントを使ったモデルということで、まさに父から子へと受け継がれるシチュエーションにはこれ以上ない時計だと思います」

時計はこだわりやパーソナリティが表れるアイテム

自らもこだわりを持ってクロノマスターを選んだ佐藤さんが、接客時によく話題にすることを聞いてみた。「複数の時計から迷われてしまうお客様には、その方の趣味嗜好をうかがいます。そうすることで好みが見えてくるものです。加えて、時計は身に着けるものですから、ユーザーのパーソナリティを相手に知らせるアイテムともご説明しています。いわば、人となりを写す鏡みたいなものともいえるでしょう。そういった意味では、過度なアピールを避けた“隠れた個性”を持つモデルも人気で、ノルケインの限定モデルはそれに当てはまります」

ノルケイン「インディペンデンス 19 オート DLC」58万3000円/自動巻き。毎時2万8800振動。38時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(ブラックDLC加工、シースルーバック)。レザーストラップ。直径41mm。100m防水。世界限定300本

「限定コレクションのインディペンデンスから登場した希少モデルです。新興ブランドのノルケインですが、ブライトリングの経営に長く携わった人が立ち上げたブランドということで信頼感があり、作り込みからすると最高のコストパフォーマンスです。しかもこの限定は、DLCケース、ダイヤモンドベゼル、さらにマザーオブパール文字盤。これらが美しいブラックで統一されているため、“隠れた個性”が光る逸品。限定生産で国内入荷も少ないため、これから注目を集めることでしょう!」

 

佐藤さんと話していると次々と時計の知識が身につくため、思わず取材時間をオーバー。日々の接客に、正直に向かい合っていることが容易に想像できた。それは家族やトミヤの仲間の支えがあってのこととも語る。「ランチ休憩に少し余裕があるときは、同僚とナッシュカリー アメリカンというお気に入りのお店に行きます。倉敷の美味しいカレー屋さんとして有名です。同僚たちとは仕事の話題がほとんどで、今後の課題や改善点、次に欲しい時計の話で盛り上がりますね(笑)」

佐藤さんがお薦めするカレーレストラン、「ナッシュカリーアメリカン倉敷本店」

 

オープンから半年が経過したトミヤ倉敷店は、すでに多くの倉敷市民に利用されているほか、市外・県外からもたくさんの来店があるという。それはトミヤコーポレーションが掲げているテーマのひとつ、地域密着がしっかりと根付いている証であり、スタッフ一人ひとりの努力あってのこと。高級時計購入の際、時計に対して強いこだわりや愛を持つ佐藤さんのような方のサポートがあることで、最良の一本に出会えることだろう。

 

<取材・撮影協力>
TOMIYA 倉敷店

TEL:086-430-1038
住所:岡山県倉敷市宮前380-119
営業時間:11:00~19:30
定休日:第1・第3火曜日
https://www.tomiya.co.jp/

取り扱いブランド:ロレックス、フランク ミュラー、タグ・ホイヤー、ブライトリング、ゼニス、グランドセイコー、セイコー(プレザージュ、プロスペックス、アストロン)、ハミルトン、ノルケイン、センチュリー、ジェイコブ、バルトレーなど

 

<佐藤さんお気に入りの地元店>
ナッシュカリーアメリカン倉敷本店

手間隙かけてつくられる農薬や化学肥料を使っていない米、水、塩、野菜、卵、肉をベースに、30種類の香辛料を独自にブレンドしたオリジナルカレーの名店として知られる。徳島や広島にも出店。http://www.naish-curry.com/index.html

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