ついに完成した「ISHIDA新宿4F ブレゲコーナー」で再認識する“最高峰ブランド”たる理由

新宿駅至近に位置する正規時計販売店「ISHIDA新宿」の4Fに、2月下旬よりブレゲコーナーがグランドオープンした。高級時計界の中でも“雲上”の存在として扱われる最高峰ブランドの世界を再現したゆとりの空間は、時計好きならずとも訪れるべき価値がある。

Text/Daisuke Suito(WN) Photo/Katsunori Kishida

長い取り扱い実績から生まれた寛ぎの空間

壁面のライトアップパネルやカーペットはギヨシェ彫りをイメージ。青焼きのブレゲ針にインスピレーションを得た柱も合わさり、最高峰ブランドの品格に相応しい空間となっている

ISHIDA新宿は、1996年から正規販売の実績を持つ時計専門店。新宿駅東口から徒歩3分ほどという好立地にあり、国内外の腕時計を数多く取り扱っている。売り場面積も取り扱い規模も国内最大級を誇る、時計好きには言わずと知れた名店だ。取り扱いブランドの多くに長年の取り扱い実績があることから、顧客だけでなく、ブランドからの信頼も厚いことがわかる。

2月下旬にコーナーが完成したブレゲも同じく、新宿店が扱う最高峰ブランドの一角として20年以上も良好な関係を続けてきた。それを象徴するのが、今回リニューアルしたブレゲコーナーである。

「昨年6月に店舗自体の増床に伴うフルリニューアルは完了していましたが、これでようやく4Fも他のフロアと足並みが揃いました。全フロアの中でもハイブランドを扱う4Fにあって、ブレゲは欠かすことのできないブランドです」(竹山さん)

BEST ISHIDAグループのショップをはじめ、時計販売キャリアの長い4Fブレゲ担当の竹山 聡さん

コーナー別に仕切りを設けず、フロア全体を見渡すことができる売り場空間は、昨夏に生まれ変わったISHIDA新宿のこだわり。回遊性の高いフロアでは、多くの時計を気軽に見て回ることができる。ブレゲコーナーはコレクション別に整然と時計が並んでおり、鑑賞するだけでも楽しめる。

「グローバルでの実績と同じく、当店でも一番の定番は『マリーン』コレクション。これはリニューアル前から変わらないのですが、最近になって人気に拍車がかかっているように感じます。そもそもブランドの認知度が高いところに、ラグジュアリー・スポーツや高級時計自体のブームも重なり、お問い合わせが増えています。ただ、こうした世の中のトレンドがあっても、品格を保ち続けているのがブレゲというブランドのすごいところですね」

ショップのレコメンドモデルは伝統に則った2本

マリーン以外にも、クラシック、トラディション、ヘリテージ、クイーン・オブ・ネイプルズなど、ブレゲには個性豊かなコレクションが揃う。いずれも確固たる歴史があり、創業者である天才時計師アブラアン-ルイ・ブレゲの存在を感じることができる。

「個人的には、ブレゲの真髄が詰まったクラシックとトラディションがおすすめです。それぞれに見どころがありますので、ぜひ手に取ってご覧ください」

クラシック 5177

Ref.5177BB/2Y/9V6 290万4000円 自動巻き(キャリバー777Q)、毎時2万8800振動、55時間パワーリザーブ。18Kホワイトゴールドケース(シースルーバック)。直径38mm(厚さ8.8mm)。アリゲーターストラップ。3気圧防水
艶っぽいエナメルダイアルの質感は、光の当たり方で雰囲気が豊かに変化。シークレットサインの位置がわかるだろうか?

「このモデルはクラシックコレクションで人気No.1。特有の“シークレットサイン”が刻まれたエナメル文字盤にコインエッジケース、ブレゲ数字と針など、すべてのパーツにブレゲらしさが詰まっています。裏返せば、自動巻きローターに施された緻密な手彫りギヨシェもお楽しみいただけます」

トラディション オートマティック レトログラード セコンド 7097

Ref.7097BB/G19/WU 411万4000円 自動巻き(キャリバー505 SR1)、毎時2万1600振動、50時間パワーリザーブ。18KWGケース(シースルーバック)。直径40mm(厚さ11.80mm)。アリゲーターストラップ。3気圧防水
オフセンター文字盤の左上にレトログラードセコンド針があり、30秒経過ごとに帰零するメカニズムを持つ

「トラディションのデザインは、創業者の天才性を体現しています。パラシュート耐震装置を特徴とする初期の懐中時計にインスピレーションを得たスケルトンダイアルは、メカ好きの方にこそ見ていただきたいです。複数のモデルがある中で個人的なおすすめは、このレトログラード秒針を持つ一本。一般的な時計よりも1秒の進みがゆるやかに感じられるなど、不思議な魅力があります」

これら2本に加え、ぜひ見ておきたいのがトゥールビヨン搭載モデルだ。創業者の発明品にして複雑機構の代名詞であるがゆえ高額品でもその人気は圧倒的で、目にできるだけでも幸運といえる。

取材時に運良くストックのあった「クラシック グランド コンプリケーション エクストラフラット スケルトン 5395」。希少なコンプリケーションウオッチは眼福の極みだ。 Ref.5395PT/RS/9WU 2951万3000円 自動巻き(キャリバー581SQ)、毎時2万8800振動、80時間パワーリザーブ。プラチナケース(シースルーバック)。直径41mm(厚さ7.70mm)。アリゲーターストラップ。3気圧防水

「当店に並んでいないモデルでも、札幌のISHIDA N43°にご用意がある場合もございます。もしお探しのモデルがありましたら、お気軽にスタッフまでお声がけくださいませ」

※撮影のためスタッフは一時的にマスクを外しておりますが、通常営業時は感染症対策を徹底しております。

問い合わせ先:ISHIDA新宿 TEL.03-5360-6800
https://ishida-watch.com/

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