女性のための特別ルームも!「ブランパン ブティック 大阪心斎橋」プレス内覧会レポート

1735年からの歴史を持ち現存する世界最古のスイス時計ブランドとして知られる【ブランパン(BLANCPAIN)】が、4月22日に西日本エリアで初の路面店をグランドオープンしたのは既報の通り。筆者は、その後に発表されたレディバードの新作のお披露目もかねて行われたプレス向け内覧会に参加。改めてブティックの模様と、ブランパンの最新世界をお届けする。

TEXT/Daisuke Suito(WATCHNAVI)

総面積約115平方メートルでブランド世界を堪能

この度、ブランパンが新規オープンした西日本初の路面店「ブランパン ブティック 大阪心斎橋」は、数多くのトップブランドが並ぶ御堂筋に面している。とくにブティックのある南船場エリアは他の時計店も点在しており、愛好家にとっては時計巡りスポットとしてすでにお馴染みの場所と言えよう。その中でも新しいブランパン ブティック 大阪心斎橋は、総面積約115平方メートルとかなり大きな規模を誇る。ファサードは左がガラス張りのエントランス、右がムービーなどを映すための大型モニター。鏡面ブラックに白いロゴを配置したハイコントラストなデザインに、通りを歩く人々も自然と目を留めていた。

ブランパン ブティック 大阪心斎橋の外観(筆者撮影)

筆者が訪問した日はプレスと顧客のためのイベントとなっていたが、店内はハイテーブルが用意されるほかは通常営業と変わらない配置をキープ。メインフロアは広々としており、左右と奥にヴィルレとフィフティ ファゾムスが豊富にディスプレイされていた。その中には、店頭で見ることが困難な「フィフティ ファゾムス バチスカーフ フライバック クロノグラフ」のグリーンダイアルや、誕生70周年の節目に作られた最新作「フィフティ ファゾムス テック ゴンベッサ」も展示されていた。

ジュウ渓谷にあるブランパンの工房をイメージしたというフロアは、シックで上質な雰囲気が漂う

奥の壁面にある彫刻は、「ヴィルレ フライング トゥールビヨン ジャンピングアワー レトログレード ミニッツ」がモチーフになっており、スイス人アーティストによるハンドメイドだという。この他、家具や調度品、シャンデリアに至るまで本国指定のものとなっており、ブランパンの最新世界を存分に体感できる。筆者としては、このシャンデリアがヴィルレの緻密なブレスレット、それを囲むフレームがダブルステップベゼルのように思えた。

その奥に進むと女性に向けて製造されるコレクションのみを展開する「レディ バード ルーム」に到着。ここでは新作を含む、小ぶりで艶やかな機械式時計を見ることができる(ブランパンにクオーツ時計は存在しない)。さらに奥へ進むとブランパンを代表するヴィルレのコンプリケーションウオッチ「カルーセル」や「トラディショナル チャイニーズ カレンダー」、そして壁面彫刻にもなった「フライング トゥールビヨン ジャンピングアワー レトログラード ミニッツ」などを見ることができた。

「レディ バード ルーム」と、そのさら奥には独立したVIPサロンが設けられた
最新作の一本。「レディ バード カラーズ」Ref.3661B 2954 55B 442万2000円 自動巻き(Cal.1163)、毎時2万1600振動、100時間パワーリザーブ。18Kレッドゴールドケース。MOP文字盤。ダイヤモンドセッティング。直径34.9mm、厚さ9.2mm。アリゲーターストラップ。3気圧防水

ひと通りの内覧を終えたところで事業本部長の増田氏のスピーチがあり、この場にブティックを出すことがどれほど待ち望んだことであるかなどが語られた。その話の流れで呼び込まれたのは「柏屋」の主人、松尾英明氏。「柏屋」は「ミシュランガイド京都・大阪 2011」において3つ星を獲得。以後13年で3つ星を獲得している名店で、ブランパンが2020年からグローバルパートナーシップを続けている「ミシュランガイド」とのつながりから松尾氏がブランド アンバサダーになっているのだ。

ちなみにブランパンは包括的な海洋保護活動「ブランパン オーシャン コミットメント」に並んで、「Art de Vivre(アール ド ヴィーヴル)」(ブランパンでは「暮らしの芸術」と表現)の活動にも積極的に取り組んでいる。オートオルロジュリー(高級時計製造)の世界と、オートキュイジーヌの世界には、ともにクラフトマンシップの追求や品質へのこだわり、テロワールと伝統を重んじる点などで多くの共通点、価値観がある、というのがその活動背景だ。

話はイベントに戻って、柏屋の主人はこの日のイベント用に特別な献立を用意してくださり、招待された私たちはハイテーブルで懐石料理をいただくことに。フィフティ ファゾムスを着用して見る海の世界が目に浮かぶ食材や、ムーンフェイズをかたどった南瓜の添え物が乗った向付、レディ バードの宝石や色彩が表現された水物・菓子にいたるまで、しっかりと「柏屋」のものを使った“もてなし”で、まさにアール ド ヴィーヴルの世界を堪能することができた。

イベント当日に供された「柏屋」の料理

世界最高峰のタイムピースを手がけるだけでなく、食の世界と、その食材の多くを育む海とも共に歩み続けるブランパン。その長く奥深い歴史を知るためにも、最新のグローバルコンセプトで作られた「ブランパン ブティック 大阪心斎橋」は、ぜひ一度は訪れておくべきだろう。

ブランパン ブティック 大阪心斎橋
大阪府大阪市中央区南船場3-11-18 郵政福祉 心斎橋ビル1F
Tel.06-6281-1735

https://www.blancpain.com/ja

TAG

人気のタグ