現存するスイス最古の時計ブランド【ブランパン(BLANCPAIN)】が、機械式レディスウオッチ「レディバード」の最新モデルを発表した。100個以上のダイヤモンドとマザー オブ パールダイアルを特徴とし、スモールセコンドモデルとムーンフェイズモデルの2種類を揃える。価格はスモールセコンドモデルが442万2000円(税込)、ムーンフェイズモデルが471万9000円(税込)。
ブランパンはレディスウオッチの時代も切り拓いた
「フィフティファゾムス」や「ヴィルレ」といった名作を揃えるブランパンは、レディスウオッチのパイオニアという一面も持つ。1930年に女性向けとしては世界初の自動巻き腕時計「ロールス」を発表。1933年には時計製造会社初の女性社長としてベティ・フィスターが就任し、レディスウオッチの開発を進めた。
さらには、機械式時計の技術や魅力を広めるため、1956年当時では世界最小となる丸型ムーブメントを搭載した「レディバード」を開発。メンズウオッチを小型化しただけのレディスウオッチとは一線を画し、手作業によって組み立てられた機械式ムーブメントや美しい装飾など、高度な技術のうえに成立したコレクションとして高い評価を得た。
合計100個以上のダイヤモンドをセット
ラインナップの強化を図る今回のスモールセコンドモデル&ムーンフェイズモデルは、それぞれ70個のダイヤモンドがセットされた優美なマザー オブ パールダイアルを採用。ベゼルにもダイヤモンドを59個あしらう。これらは最大限の輝きが生まれるように手作業でジェムセッティングを行っている。
34.9mm径のスマートなケースは、レッドゴールドまたはホワイトゴールドが用意されている。ローマ数字インデックスとストラップはカラーの統一が図られており、ミッドナイトブルー、ピーコックグリーン、フォレストグリーン、ライラック、ターコイズの美しい5色。「レディバード」のエレガントな魅力を引き立てながら、同時に個性あるデザインとしている。
スモールセコンドモデル、ムーンフェイズモデルともに、ブランパン自社製造の自動巻きムーブメントを搭載し、安心感のある約4日間パワーリザーブを実現している。ヒゲゼンマイをシリコン製とし、磁気の影響を受けにくく、安定した精度を維持できる。またルックスにもこだわり、ケースと同カラーのゴールド製ローターは、ダイアルと調和するサーキュラーパターンのオープンワークをデザインとしている。サファイアクリスタルバックより、美しく精緻なムーブメントを堪能できる。
レディス専用コレクション「レディバード」は、エレガントさと伝統技術が融合した稀有な存在だ。なおブランパンは本機の日本展開に力を入れており、今年4月にオープンした「ブランパン ブティック 大阪心斎橋」では「レディバード」にフォーカスした国内初の「レディバードルーム」を設置。気になる人は足を運んでみる価値はありそうである。
ブランパン「レディバード カラーズ」 Ref.3661B 2954 55B 442万2000円/自動巻き(自社製Cal.1163)、毎時2万1600振動、100時間パワーリザーブ。18Kレッドゴールドケース(シースルーバック)、レザーストラップ。直径34.9mm、厚さ9.2mm。3気圧防水。
ブランパン「レディバード カラーズ ムーンフェイズ」 Ref.3662 1954 55B 471万9000円/自動巻き(自社製Cal.1163L)、毎時2万1600振動、100時間パワーリザーブ。18Kホワイトゴールドケース(シースルーバック)、レザーストラップ。直径34.9mm、厚さ10.4mm。3気圧防水。
問い合わせ先:ブランパン ブティック銀座 Tel.03-6254ー7233 https://www.blancpain.com/ ※価格はすべて記事公開時点の税込価格です。
Text/三宅裕丈
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