IWCシャフハウゼンが宇宙居住技術企業である「VAST」の公式タイムキーパー就任&九州に「IWC福岡ブティック」をオープン

スイスの高級時計ブランド【IWCシャフハウゼン(IWC SCHAFFHAUSEN)】が、世界初となる民間宇宙ステーションの開発を進める米国企業、「VAST」の公式タイムキーパーの就任を発表した。また日本国内では、2025年10月4日(土)、九州最大の繁華街となる福岡・博多に「IWC福岡ブティック」をオープンした。

 

次世代の宇宙ステーション開発を行う「VAST」とタッグ

2021年に設立された「VAST」は、人類の宇宙での長期的な生活と繁栄という壮大な目標を掲げ、次世代の宇宙ステーション開発を精力的に進める企業だ。同社が設計と建設を手がける世界初の民間宇宙ステーション「Haven-1」は2026年に打ち上げが予定されており、現在、ステーション運用に不可欠な技術を軌道上で検証するため、試験的プラットフォーム「Haven Demo」の打ち上げ準備を進めている。この「Haven-1」には、民間宇宙飛行士の活動と政府委託ミッションの双方に対応するイノベーション・ラボが設けられ、クルーはそこで科学研究、技術開発、宇宙空間での製造に挑むことが発表されている。


↑アメリカの宇宙開発企業「VAST」は2021年年に設立。正式名は「Vast Space(ヴァースト・スペース)」。

 

「IWCシャフハウゼン」は今回、このような先進的なプロジェクトを進めるVASTの公式タイムキーパーを務めることを発表した。これまでに民間有人宇宙飛行ミッション「Inspiration4」および「Polaris Dawn」への参画を通じ、宇宙探査という極限の分野で貴重な経験を蓄積してきたが、この技術協力提携を通じてさらなる技術革新を促し、長時間の宇宙飛行に対応した時計の開発を加速させることが目的となる。VAST本社では、エンジニアたちが試作モデルを打ち上げ時の振動環境で再現したシビアな試験や、「Haven-1」との材料適合性評価を徹底的に実施。さらに「Haven Demo」および「Haven-1」で飛行するハードウェアと全く同様の手順で評価・検証する予定となっている。

VASTのCEO、マックス・ハオット氏は技術協力提携について次のようにコメントしている。

「VASTとIWCシャフハウゼンは、ともに科学的進歩によって支えられたイノベーションへの情熱を共有しています。私たちの産業分野における大胆な発明への情熱を背景として、このコラボレーションは宇宙飛行に対応できる時計の進化において、歴史的な節目となるでしょう。VASTが地球低軌道における人類の存在感を拡大し、宇宙での新たな科学的進歩の時代を切り開く中で、探検と発見の精神を体現する時計の開発に携ることができることを嬉しく思っています」

IWCシャフハウゼンのクリストフ・グランジェ・ヘアCEOも賛同している。

「VASTとのコラボレーションは、ほぼ1世紀前に始まったIWCの航空分野におけるプロジェクトの進化の証です。私たちはVASTの公式タイムキーパーとして新たな地を共に探求し、IWCの誇るエンジニアリングの技術をより加速させることを大変光栄に思います。このコラボレーションにより、IWCシャフハウゼンは長時間の宇宙飛行に耐えうる時計の開発を加速させることができます。将来の長期宇宙ミッションにおいて、地球の時間を示すIWCの機械式時計が、宇宙飛行士と彼らの故郷を情緒的に結びつける存在にもなるでしょう」

 

総面積168平方メートルの広々した「IWC福岡ブティック」

そして日本に目を向けると、IWCシャフハウゼンは2025年10月4日(土)、「IWC福岡ブティック」をオープンした。九州最大の都市・福岡の中心地に誕生するこのブティックは、総面積168平方メートルを超える余裕を持った2フロア構成が魅力で、国内では初めて導入されるブラック&ホワイトを基調とした最新コンセプトを取り入れたIWCブティックとなっている。そこにベージュやブルーを効果的に組み合わせ、現代的かつ洗練された空間を演出。IWCの世界観が存分に表現されている。


↑「ポルトギーゼ・ハンドワウンド・トゥールビヨン・デイ&ナイト」 Ref:IW545901

 

なお1階には、「インヂュニア」をはじめ、「パイロット・ウォッチ」「ポルトギーゼ」「ポートフィノ」など、長年愛されてきた名作から革新的な最新モデルまで代表的なコレクションを展開。さらにソファを配したラウンジやバースペースも用意され、来店者はゆったりと寛ぎながら、ブランドの世界観に浸ることが可能だ。2階にはもうひとつのラウンジと、ワークショップやイベントを実施できるスペースが設けられ、交流の場としての役割も担う。

また、「IWC福岡ブティック」ではグランドオープンを記念し、10月18日(土)までの期間限定で特別モデルの展示が行われる。深みのあるダークグリーンのセラミック製ケースが印象的な「ビッグ・パイロット・ウオッチ・パーペチュアル・カレンダー・トップガン “ウッドランド”」や、約4500万年もの精度で月の満ち欠けを表示する「ポルトギーゼ・エターナル・カレンダー」など、ブランドの革新性と高度なクラフツマンシップを象徴するタイムピースが揃えられている。

 

【IWC福岡ブティック】
住所:〒810-0041 福岡市中央区大名1-1-45
TEL:0120-80-1868
営業時間:11:00〜19:30(不定休)

 

Text/三宅裕丈

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