洗練を極めたセラミックの輝き【オメガ】7型の「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」が新登場

スイスを代表する高級時計ブランド【オメガ(OMEGA)】がニューモデルを発表した。同社フラッグシップコレクション「スピードマスター」より、最先端のセラミック技術を用いた「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」の7型がリリース。

デザイン面での完成度を高めた新コレクション

 

世界のコレクターを魅了した初代モデルの誕生から12年。オメガは、新たに7つの「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」を発表した。素材の仕上げやフォルムをブラッシュアップしており、よりデザイン面での完成度を高めたコレクションとなっている。オメガ社 社長兼CEOのレイナルド・アッシェリマンはこの新作について、次のように述べる。

「『ダーク サイド』コレクションは、オメガが月へと挑んだパイオニア精神を宿しています。今回の新作は、その偉大なレガシーを受け継ぎながら、未来のクロノグラフのあり方を定義する革新をもたらします」

新コレクションにおいて、注目すべきはセラミック加工技術の進化だ。全てのモデルでセラミック製ケースが採用されているが、新たに導入された面取りポリッシュ仕上げにより、光の加減に応じてセラミックの色調が繊細に変化。これまでにない輝きと奥行きを兼ね備えた外観を生み出した。また、44.25mmという象徴的なサイズを維持しながら、全体のプロポーションはよりスリムになり、極限まで洗練されたシルエットを実現。ベゼルとリュウズには、強化されたリキッドメタル™技術を用いて、耐久性と耐傷性の両面で性能を大きく向上させている。この圧倒的な存在感を放つケースには、二層構造のセラミックダイアルを採用。レーザーブラッシュ仕上げによって生み出されたダイアルの緻密なテクスチャーが光を巧みに捉え、視点の角度によって多彩な表情を見せる。このようにケースから文字盤まで、ブランドの卓越したエンジニアリングを駆使して、従来のモデルよりクオリティを一段階上げているのだ。

文字盤やストラップで個性が異なる7つのモデル

「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」の7つのバリエーションは、それぞれがユニークな個性を主張する。まず、1つ目は、ブラックセラミック製ケースに、ポリッシュ仕上げを施したブラックセラミック製のベゼルを採用。ダイアルはレーザー加工によるサンドブラスト仕上げで、時・分針と角度を付けたインデックスはすべてブラックでデザインしているが、中央のクロノグラフ針をレッドのニスで彩ることで、表情にアクセントを与えている。ベゼルには、リキッドメタル™のタキメータースケールを搭載。内部には、自社開発の手巻きムーブメント「キャリバー9908」を搭載する。

2つ目は、初代「ダーク サイド オブ ザ ムーン」を再構築したモデルとなる。18Kホワイトゴールドを時・分針とサブダイアルの針、インデックスに採用し、これらにグリーンに発光するスーパールミノヴァ(グリーンに発光)を塗布。中央のクロノグラフ針にはPVDホワイトゴールドプレートを施しており、ポリッシュ仕上げのブラックダイアルとのモノトーンのコントラストが何とも印象的だ。ブラックセラミック製ケースには、自社製の自動巻きムーブメント「キャリバー9900」を内蔵。ストラップはナイロン製とラバー製の2種が用意される。

3つ目は、ブラッシュ仕上げのブラックセラミック製ベゼルと、“グラン・フー”エナメルによるレーザーエングレービングのタキメータースケールを採用したオールブラック仕様。針とインデックスもすべてブラックで統一している。本機を駆動させるのは、自社製の自動巻きムーブメント「キャリバー9900」となり、ローターから地板、ブリッジに至るまでマットブラックで仕上げられた特別仕様の“ブラックエディション”だ。こちらも、ストラップはナイロン製とラバー製の2種が用意される。

ラストとなるアポロ8号の乗組員へ敬意を示すモデルは、グレーセラミック製ケースにグレーの陽極酸化処理を施したアルミニウム製のスケルトンダイアルを備える。アポロ8号のジム・ラヴェル船長の言葉「月は本質的にグレーだ」に着想を得て、ムーブメントにレーザー加工を施すことで月面の質感を再現。スケルトンダイアル越しに月の表側を、ケースバックからは裏側を望むことができ、宇宙空間から月を見つめるかのような立体的な演出が見どころだ。時計の内部には手巻き「キャリバー3869」を搭載。ストラップは、ナイロン製とラバー製の2種類から選択可能だ。

装着性と美観の向上を目的にストラップも刷新

今回、ブランドは装着性と美観の向上を目的に、ストラップも刷新。ナイロン製ストラップには新たにラバーライニングを組み合わせて、耐久性とフィット感を両立。ラバーストラップの裏面には月面のレリーフパターンを刻み込み、機能性の中にブランドの象徴的テーマである“宇宙”を巧みに融合させた。

最先端のセラミック加工技術を採用したことで「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」は、腕時計としての佇まいと美しさの両面で、ひとつ上の次元へと進化を遂げた印象だ。オメガの卓越した技術力と、時計作りへの揺るぎない矜持を見事に体現するコレクションといえるだろう。


オメガ「スピードマスター ダーク サイド オブ ザ ムーン」 Ref.310.92.44.51.01.001 226万6000円/手巻き(Cal. 9908、自社製)、毎時2万8800 振動、60時間パワーリザーブ。セラミックケース(シースルーバック)、ラバーストラップ、フラットサファイアクリスタル風防(両面無反射コーティング)。直径44.25mm、厚さ13.02mm。5気圧防水。

 

問い合わせ先:オメガ TEL.0570-000087 https://www.omegawatches.jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text/三宅裕丈

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