1994年10月に新生A.ランゲ&ゾーネの第1弾コレクション発表記者会見が行われました。それから25年。四半世紀という大きな節目を迎えるにあたり、A.ランゲ&ゾーネでは1月から10月にかけて毎月、ランゲ1ファミリーからアニバーサリーモデルを発表しているのです。すでに第1弾「ランゲ1」、第2弾「グランド・ランゲ1・ムーンフェイズ」、第3弾「リトル・ランゲ1」と、発表されてきた限定モデルの4月発表作は、2012年に初披露された「ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー」でした。
トゥールビヨンを文字盤側からあえて見せない
実用重視のコンプリケーションの特別仕様
「ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー “25th アニバーサリー”」は、“25 th アニバーサリー”エディション共通の特徴であるシルバーカラーのダイアルに、ブルーのエレメントという組み合わせで登場。整然と並んだ様々な機能表示が、青焼きされたスチール針やブルーのアリゲーターストラップと見事に調和しています。
あまりにすっきりとしたデザインなので永久カレンダー搭載モデルらしからぬ雰囲気が漂いますが、6時位置にある小窓でのうるう年表示やレトログラード式曜日表示、122.6年で1日誤差の高精度ムーンフェイズなど、しかるべき表示はすべて備えています。しかも、それらカレンダー表示はすべて瞬転式で、いかなるときでも正確に情報を判読できます。
トゥールビヨンは、美しく視認性の高いランゲ1のデザインを保つためにシースルーバックからのみ確認可能。トゥールビヨンでありながらリューズを引くとテンプが停止するストップセコンド機能付きで、秒単位で正確に時刻が合わせられます。
もちろん“25th アニバーサリー”エディションなので、トゥールビヨンの受けも特別仕様。ランゲ・アウトサイズデイトをモチーフに、ブルーの彫り線で仕上げられたエングレービングに見られる「25」には、誕生25周年という意味に加え、かつて1994年10月24日に発表された当時のランゲ1の日付表示が示していた数字へのオマージュも込められています。※ちなみに初披露時の日付表示を25日にしていたのは、翌日の新聞に載ることを想定していたからだそう。
このコンプリケーションもまた世界限定25本と超希少で、しかも本機は高額でもありますが、世界にいる愛好家のことを考えれば購入希望者は後を絶たないことでしょう。果たして、A.ランゲ&ゾーネの「ランゲ1」フィーバーの向かう先には何があるのか。来月、再来月と、10月の終着点まで毎月の発表作をこれからも随時公開していきます。