日本全国にある時計店で、ショップの華として輝く“看板娘”を特集する好評の連載4回目は、岡山を拠点とする正規店グループ、トミヤのタイムアートです。オメガやタグ・ホイヤーなどの有名どころから、パテック フィリップといった至高のブランドまで揃える店舗で販売を担当している清水紗希さんは、年一度のトミヤ祭典「TOMIYA創業祭」(今年は7月6日~8日に開催)で運命的な時計に巡り会った一人。その経緯や時計にこだわりのある男性の印象などについて、お話をうかがいました。
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「仕事のできる男性は、時計にこだわりを持つ方が多いですね」
―― 入社当初はブライダルジュエリーの店舗で勤務され、その後に時計専門の店舗へ異動されたそうですが、ジュエリーと時計の違いで戸惑ったことはありましたか?
清水さん:「人を喜ばせるという面ではどちらも変わりなく楽しいです。その方の記憶に残る、人生における特別なシーンのお手伝いできることは光栄です。あえて違いを言うとしたら、時計はブランド数もモデル数もたくさんあるので覚えることが多いですね。同僚やメーカーの方との勉強会に加え、時計にお詳しいお客様に教えていただくこともあります(笑)」
―― 男性にとって時計とは、どのような存在でしょうか?
清水さん:「時計は身に着けることができる数少ないステイタスアイテムだと思います。とりわけ、自分らしさを表現できるのが時計なので、セレクトを存分に楽しんでほしいですね」
―― 時計をオシャレに着けこなしている男性に、共通した特徴はありますか?
清水さん:「時計だけではないですが、その日のシーンに合わせた時計を選んでいる方は素敵だなと思います。仕事の日と休日を切り替える際、時計の選択で“オンとオフ”を分けるのはひとつのアイデアだと思います。もちろんどちらにも着用できる時計がありますが、あえてプライベートタイムにマッチする時計を着けている方には目が留まりますね」
―― 例えば休日にはどんな時計が似合いますか?
清水さん:「見た目もインパクトのある、タグ・ホイヤーのカレラ キャリバー ホイヤー02Tはいかがでしょう。トレンド感のあるスケルトンダイアルで、憧れの機構であるトゥールビヨンを搭載しています。いわゆるラグジュアリースポーツウオッチにおける、現在の象徴的な一本だと思います。セラミックモデルなら軽量さに優れてマットな質感がカッコいいですし、一部にローズゴールドを使った高級バリエーションならワンランク格が上がります。2本目の候補としてもお薦めします」
≪清水さんのお薦め時計1≫
「王道ではない選択も、時計に対するこだわりを表す一手です」
―― では、ビジネスやフォーマルなシーンに合わせてほしい時計は?
清水さん:「生涯使える時計なら、グランドセイコーは外せません。安心と信頼の国産ブランドの最上級ですし、スーツにベストマッチしますね。バリエーション豊富なグランドセイコーでもとくに個性を求めるなら、雪の白さを再現した文字盤のモデルはいかがでしょう。信州の美しさをイメージしたそうで、日本固有の美学が感じられます」
≪清水さんのお薦め時計2≫
―― シンプルな3針式ですが、このグランドセイコーはとても個性的ですね。
清水さん:「オーソドックスな3針だからこそひと工夫のある時計が、見た人に大人のゆとりのようなものを感じさせるのだと思います。そういった意味では、グリーンが新鮮なウブロのクラシック・フュージョンや唯一無二の美しいダイアルが特徴のH.モーザーのパイオニア・センターセコンドなど、王道のシリーズやブランドではない時計も、職場や営業先で話題になると思いますね。時計好きの方は必ず一定数いらっしゃいますので、本物を知っている方や流行に敏感な方にポジティブな印象を与えるはずです」
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≪清水さんのお薦め時計4≫
「創業祭は、高級時計に触れていただけるまたとない機会」
―― タイムアートといえば西日本有数のパテック フィリップ取扱店です。どんな方が購入しに来ますか?
清水さん:「時計をよくご存知の方が多いですが、以前から憧れていたという方もいらっしゃいます。それこそ最上級のブランドですので敷居が高いのは確かですが、3針のお手本とされるカラトラバは時計として実に理想的であると感じます。細かい造形美やバランスの取れたデザインが上品さを生んでおり、良い意味でシブさを感じさせる一本です。さらに上を目指すなら、永久カレンダーをお薦めしたいです。個人的にはブルーダイアルがムーンフェイズとの相性も良く見えて、すっきりとエレガントに思えます。どちらも最終的にたどり着く時計として、最良の選択といえます」
≪清水さんのお薦め時計5≫
≪清水さんのお薦め時計6≫
―― 清水さんにとっての最良の一本とは?
清水さん:「私は、タグ・ホイヤーのレディス カレラのローズゴールドモデルを着用しています。すでに生産終了しているモデルですが、数年前のTOMIYA創業祭で出会った一本です。カタログを見ていて以前から気にはなっていたのですが、たまたま創業祭に合わせて入荷したこときっかけに、思い切って購入しましたね(笑)。やはり実物を手に取って見られたのが大きな決め手でした。TOMIYA創業祭は、そういった機会をご提供できる場でもあると考えています」
―― TOMIYA創業祭は、来場者はもちろんスタッフにとっても有意義ですね。
清水さん:「創業祭では、普段はトミヤで扱っていないブランドや高額な時計もご用意するので、お客様へのご紹介はもちろん、私どもも新しい時計を学ぶ機会とさせていただいております。また、遠方よりお越しいただくお客様とお話しできるのも大変楽しみです。ご家族で楽しむことのできるイベントも多数ご用意していますので、初めての方もぜひご来場いただきたいと思います」
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<取材・撮影協力>
トミヤ タイムアート
Tel:086-235-1038
住所:岡山県岡山市北区表町2-2-60
営業:11:00~19:30
定休日:無休
https://www.tomiya.co.jp/
取扱ブランド:タグ・ホイヤー、グランドセイコー、H.モーザー、ウブロ、オメガ、パテック フィリップ、リシャール・ミルなど
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